レアル・ソシエダへの移籍が間近に迫っているのが、レアル・マドリーが保有する日本代表MF久保建英だ。

 マジョルカでスペイン3年目のシーズンを終えた久保は、今夏にマドリーへの復帰を目ざしていた。だが、ヴィニシウス・ジュ二オールのスペイン国籍取得の遅れもあり、EU圏外選手枠が空かず、それは叶わなかった。

 そこにオファーを出したのが、昨夏と2年前の夏にも久保の獲得に動いていたソシエダだった。攻撃的スタイルで、欧州カップ戦(ヨーロッパリーグ)に出場する点でも、格好の新天地だったが、“ラ・レアル”(ソシエダ)はあくまで完全移籍での獲得に固執。マドリーはレンタルでの譲渡を希望し、交渉が難航したが、久保サイドの希望もあり、最終的にリーガ王者が折れる形となった。

 現地時間7月17日、移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ記者は自身のツイッターで次のように綴っている。

「レアル・ソシエダは、久保の50%の権利について、レアル・マドリーに650万ユーロ(約9億1000万円)の移籍金を支払う用意がある。近いうちに取引を完了させるために、交渉が進んでいる。2027年6月まで契約を結ぶための交渉が進行中だ」

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 スペイン紙『AS』なども報じていたように、まだ“日本の至宝”を手放しくたくなかったマドリーが、いわば最後の手段として講じたのが、「保有権の50%を残しておく」という一手だった。

 当然、その分ソシエダから受け取る移籍金は安くなるが、久保がソシエダでブレイクした場合に買い戻しをしたり(もちろん売った金額よりも高い金額となる。ソシエダの地元メディア『Noticias de Gipuzkoa』は1000万ユーロ以上と報道)、ソシエダが他のクラブへ売却した場合に移籍金の一部を受け取ったりすることができる。

 レンタルではなく完全移籍にこだわったソシエダと、何としてでも影響力を残しておきたかったマドリー。両クラブとも、久保の覚醒に期待しているからこそのオペレーションだったと言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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