今夏の移籍市場の人気銘柄で、セビージャ所属のフランス代表DFジュル・クンデのチェルシー移籍がまもなく決まりそうだ。

 熾烈な獲得のレースを繰り広げていたバルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、スペイン・メディアに「彼はチェルシーとサインをした」と語り、移籍マーケットに精通するファブリツィオ・ロマーノ記者も5500万ポンド(約90億7500万円)の5年契約で合意したと自身のツイッターで綴っているだけに、時間の問題と言えるだろう。

 チェルシーは今年5月にアメリカ資本への身売りが決まって以降、なかなかフロント体制が決まらず、移籍市場で大きく出遅れていた。しかし、7月に入ってからはイングランド代表FWのラヒーム・スターリング(←マンチェスター・シティ)、セネガル代表DFのカリドゥ・クリバリ(←ナポリ)と、次々にビッグネームを獲得。そして、今回、メガクラブ垂涎の若きCBも釣り上げることになりそうだ。

 すでにアントニオ・リュディガー(→レアル・マドリー)とアンドレアス・クリステンセン(→バルセロナ)が契約満了でチームを去り、セサル・アスピリクエタもバルセロナ行きが濃厚とされるなど、3バックを担うCBはチェルシーにとって今夏の最重点補強ポイントとなっていた。
 
 しかし、クリバリとクンデと一線級の獲得に成功し、さらには百戦錬磨のブラジル代表DFチアゴ・シウバが居並ぶ3バックは、間違いなく昨シーズン以上で、その陣容は欧州屈指と言っても過言ではないだろう。

 前線には前述のスターリングが加わり、中盤では移籍が噂されていたジョルジーニョとエヌゴロ・カンテも残留が濃厚。膝の怪我で昨シーズンの大半を棒に振った左ウイングバックのベン・チルウェルもすでに戦列に復帰し、他のポジションも充実の陣容を誇っている。

 昨シーズンは優勝したマンチェスター・Cに勝点19、2位リバプールに同18という大差を付けられてしまった“ブルーズ”だったが、2強に劣らない最強の3バックが怪我なくシーズンを乗り切れば、プレミアの覇権争いに加わるのは十分可能だろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部