[インターハイ1回戦]尚志1(4PK5)1山梨学院/7月24日(日)/徳島市球技場第1競技場

 高校年代の夏の祭典、インターハイが7月24日に徳島県で開幕。12大会連続の出場となる福島の強豪・尚志は、山梨学院(山梨)にPK戦の末に敗れ、1回戦敗退となった。

 立ち上がりから主導権を握ったのは尚志だった。テンポの良いパスワークで敵陣に侵入し、再三決定機を創出。しかし、山梨学院の粘り強い守備に苦戦し、スコアレスで前半を折り返すと、後半5分に一瞬の隙を突かれ、相手に先制を許してしまう。

 1点のビハインドを負ったあとも果敢に攻め立てると、終了間際の後半35分、ペナルティエリア内へ仕掛けた安斎悠人(2年)が倒されPKを獲得。これをキッカーの岡野楽央(3年)が冷静に沈め、土壇場で同点に追いついたものの、このまま1−1で突入したPK戦に敗れ、惜しくも2回戦進出とはならなかった。

 CBとしてチームを支えたキャプテンの山田一景(3年)は、「失点の場面は自分が一瞬の隙で裏を取られたことが理由」と反省を口にしつつ、「ここから選手権まで自分に厳しくして、守備を完璧にしていきたい」と力強く語った。
 
 失点した直後には、チームメイトへ「まだ行こう!」と声を掛け、リーダーシップを発揮する山田には、お手本としている存在がいる。

 それは今年3月に尚志を卒業し、現在はブンデスリーガ1部のシュツットガルトに所属するDFチェイス・アンリ。1学年上の先輩を山田は、「すべてが勉強になる。私生活でもプレーでも本当に教科書みたいな存在」と敬愛している。

「正直、身長が僕と違うのでマネできるプレーはあまりないんですけど、チームを鼓舞するところとか、当たり負けしない身体とか、そういうのをもっと自分もつけていかないといけないと思わされました」

 CBでコンビを組み、公式戦に出場したときには、「もう頼ってばかりで、いたら守り切れるんじゃないか、自分はいらないんじゃないかなと思うこともあった」と頼もしさを常に感じていたと笑顔で話した山田。間近で多くの学びを得た偉大な先輩の背中を追い、さらなる成長を誓う尚志のDFリーダーに今後も注目したい。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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