ヴィッセル神戸前監督のミゲル・アンヘル・ロティーナ氏が、スペイン紙『Mundo Deportivo』のロングインタビューに対応。日本のサッカーなどについて語った。

 現在65歳のスペイン人指揮官は、母国のエスパニョール、レアル・ソシエダ、ビジャレアルなどを率いた後、2016年のシーズン途中に東京ヴェルディの監督に就任。以降、セレッソ大阪、清水エスパルス、ヴィッセル神戸の監督を歴任し、今年6月に成績不振により、神戸の監督を解任されてからはフリーとなっている。

 ロティーナ氏は、「実は昨年、日本での活動(清水の監督)を終えた後、数年間は休養する予定だったが、(アンドレス・)イニエスタを指導する機会が訪れ、飛びついた」と、今季途中に神戸からのオファーを受け入れた理由を説明。そのうえで同胞の英雄との共同作業を、こう振り返っている。

「色々な話をしたよ。特にバルサとマンチェスター・シティのことをよく話した。そして我々の練習方法、目的を持った運動を気に入ってくれた。彼は今でもサッカーを楽しむ若者で、38歳であるにもかかわらず、ピッチの4分の3のところで、正確なラストパスを出し、素晴らしい決定力を発揮している。守備で苦しんだ部分はあるが、その年齢ではそれも当然だろう」
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 同氏は日本と欧州のサッカーの違いにも言及。監督とのコミュニケーション不足を問題視している。

「ヨーロッパで言えば、1部リーグに来るような新しい選手たちは、準備ができているし、良いコーチが付いているし、サッカーに対する意見の出し方も知っている。日本では監督は監督で、ものすごい尊敬の念が持たれていて、問題は質問されないこと、意見が分からないことだ。相手を引き止めて話をし、相手の気持ちを知ることが必要だ」

 一方、「日本で最も驚いたことは?」という問いには、ずばり「選手の数だ」と答えている。

「人口1億2500万人の国で、(ここ数年で)初めて、サッカーをする子どもの数が、野球の子どもの数を上回った。数年後とは言わないが、10年後、15年後には日本はサッカーで世界の強豪になるだろう。日本のサッカー選手は疲れを知らず、常に向上心を持っている。だけど、競争心とちょっとしたスパイスが欠けているね。

 彼らの美点は、向上心があること、疲れを知らないこと、1日4時間練習して、翌日に再び4時間やっても、決して嫌な顔をしないことだ。スペインでよくある1時間や1時間半の短い練習は好まず、最低でもあと1時間はピッチにいるんだ(笑)。その犠牲の上に成り立っているので、技術的・戦術的な向上能力は高いが、その反面、競争力や遊び心に欠けるところがある」

 日本は三度、ワールドカップのベスト16で跳ね返されている。不足部分を時間をかけて補い、ロティーナ氏の指摘通り、十数年後には世界の強豪となれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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