危なげなくサンフレッチェがルヴァンの4強に駒を進めたね。

 マリノスとの準々決勝で、ホームでの第1戦は3−1で勝利。迎えたアウェーでの第2戦は2−1。前半に先制して、同点に追いつかれても、突き放す。後半も隙のない戦いぶりで試合を終わらせた。

 マリノスの最初の失点はミスから。そのすぐ後にひとり退場。難しい戦いを強いられただろうし、先勝しているサンフレッチェからすれば、メンタル的にも優位にゲームを進められたかもしれない。

 もっとも、マリノスのそうしたネガティブな要素を差し引いても、サンフレッチェは盤石だったし、選手たちも負ける気がしなかったと思う。

 4日前の2−0で勝利したアントラーズ戦も見たけど、チーム全体で確かな自信があるように見える。目を引くのは、満田や松本、森島といった若手の躍動感。思い切りがいいし、大胆で、アグレッシブなプレーには好感が持てる。彼らの勢いは確実にチームに良い影響を与えていると思う。

 チームとしても攻守のバランスが良い。若い選手が輝けるのも、ある意味、後ろが安定しているからだろうし、その点で頼りになるのが、佐々木。改めて、能力の高い選手だなと思った。
 
 マルコス・ジュニオールやレオ・セアラ、アンデルソン・ロペスと、マリノスの前線のブラジル人は強烈。でも、佐々木はほとんど負けていなかった。1対1でガツンと行ってブロック。対人の強さを存分に発揮していた。

 つまらないミスが少ないし、ビルドアップはシンプルだけど効果的。安心して見ていられたね。

 佐々木は日本代表の常連でもあるけど、「なぜ代表?」といった声も少なからず聞こえてくる。いろんな意見があっていい。ただ、この日のパフォーマンスを見れば、みんな納得するんじゃないかな。間違いなく代表レベルの選手だよ。

 ワールドカップ本番では強烈な個に勝たなければならない。だからこそ、佐々木のように強靭なディフェンダーが求められるのではないだろうか。実績も経験もある。セットプレーでは得点源として期待できる。カタールの地でもかなりやるのではないか。そんな風に思いながら三ツ沢で試合を見ていたよ。

【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、50歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを観戦&研究する日々を過ごす。

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