ブライトンのカオル・ミトマ(三苫薫)が、ニューカッスル戦(0-0)で見事なデビューを飾った。

 残り15分で投入された彼には、イングランド代表のキーラン・トリッピアーというプレミアリーグで最高の右SBのひとりと対峙するという、難しい任務を託されたが、難なく攻略してみせた。入った途端、ブライトンの攻撃は活性化し、何度も決定機を作り出したのだ。

 味方がチャンスを決めていれば、2アシストをマークしていただろう。ブライトンに優れたストライカーがいれば、ミトマの突破力はさらに活きるはずだ。実際、ブライトンは残りの移籍期間でストライカーを獲得しようとしている。

 衝撃を受けたのは、自信満々のドリブルだ。プレミアリーグに来たばかりの選手は、そのスタイルに馴染めず、自信を得るまでに時間がかかる選手が少なくない。ただ、ミトマは明らかに違っていた。サイドアタッカーとして成功するためには、1対1での自信が不可欠だ。

 元イングランド代表のガリー・リネカーがプレゼンターを務める人気ハイライト番組『マッチ・オブ・ザ・デイ』では、ミトマについて「印象的なデビュー」と伝えていた。また、10 点満点中8点を与えた新聞もあった。たった15分間のプレーで、ブライトンのどの選手よりも高い評価を得たのは、驚きというほかない。

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 ブライトンのファンは、彼のプレーに相当興奮しているようだ。いや、ブライトンのファンだけではない。翌日、サッカー好きの友人は、「途中出場したブライトンの日本人は何者なんだ?」と驚いた様子だった。名前までは覚ていなかったが、「すごい突破力で驚いた」と話していた。

 ポジションを争うライバルはベルギー代表のレアンドロ・トロサールになるだろう。簡単な相手ではない。ただ、個人的な意見では、サイドアタッカーというのは特殊なもので、ファンはどんなテクニックやアイデアを見せてくれるのかと期待するが、しかし物事が上手くいかなくなると、新しい選手を見たがるのだ。

 ミトマはとても良いスタートを切った。ファンは、彼のプレーに驚き、「もっと見たい」と思っている。初めて途中出場が多くなるかもしれない。だが、多くのプレー時間を得るまでに、そう時間は長くかからないだろう。

文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

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