Y.S.C.C.横浜所属の元日本代表MF松井大輔が8月17日、自身のYouTubeチャンネルで最新コンテンツを公開。元日本代表MFの中村憲剛氏が出演し、自身のキャリアを振り返った。

 プロ18年間を川崎一筋で過ごし、同クラブのバンディエラとして一時代を築いた中村氏。松井が「移籍を考えなかったのか?」とたずねると、「国内は無かった」と答える。一方で、海外挑戦は2010年の南アフリカ・ワールドカップ後に検討していたという。

 同大会のラウンド16のパラグアイ戦に途中出場し、初めてW杯のピッチに立った中村氏にはオランダのクラブから打診があったが、チームメイトで主軸だったGK川島永嗣(現・ストラスブール)とFW鄭大世(現・FC町田ゼルビア)が海外挑戦するタイミングだったため、自身は断念。2011年にも複数のクラブから話があったが、川崎残留を決断したのはタイトルを取れていなかったからだ。

「いろんな経験をしてきたクラブに何ももたらしていない状態で去るっていうのが、最終的に無しだな」と理由を明かす。松井がバンディエラの重要性を語ると、中村氏は選手の海外挑戦へ理解を示したうえで「1人ぐらいはいてもいいのかな。そういう生きる道」と想いを述べた。
 
 その後、2012年に風間八宏が川崎の監督に就任すると、チームは優勝争いの常連となる。中村氏はかつての指揮官を「個の技術を伸ばすのが上手」と評し、「サッカーをするうえで必要なことを、ものすごく教えてもらった」と感謝する。

 風間氏が就任して間もなく、中村氏はトラップで「ボールが止まっていない」と指摘された。本人は止めているつもりだったが「止まっていないという人がいるんだから、この人が止まっているよねっていう状態に持っていかなきゃいけないから。30歳を過ぎていたけど、燃えた」という。

 チームを引っ張るベテラン日本代表MFが、貪欲に自らの技術をさらに高めようとしたことで、他の選手も“止まる”とはどういうことか、真剣に追求し始めた。「みんなが目線が上がった瞬間だった。あれで多分ガラって変わった」と振り返った。

「今でもベースとして持っている。戦術とかシステムはもちろん同じくらい大事だけど、サッカー選手はまず技術を高めないといけない。己の足を磨かないといけない」という中村氏。風間氏退任後、現在の鬼木達監督のもとでJ1連覇など3度の優勝を果たし、引退後の2021年からは解説者や指導者として活動する中村氏にとって、風間氏との出会いはターニングポイントだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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