[AC準決勝]浦和2(3PK1)2全北現代/8月25日/埼玉スタジアム2002
 
【浦和|採点】
スタメン)
GK
西川周作 8 MAN OF THE MATCH
DF
酒井宏樹 7
岩波拓也 6.5
アレクサンダー・ショルツ 6.5
大畑歩夢 6(78分 OUT)
MF
ダヴィド・モーベルグ 6.5
伊藤敦樹 6.5(111分OUT)
岩尾 憲 6.5
関根貴大 6(62分 OUT)
小泉佳穂 6(78分 OUT)
FW
松尾佑介 6.5(78分 OUT)
 
途中出場)
MF
大久保智明 6.5(62分IN)
MF
江坂 任  6(78分IN)
MF
明本考浩  6.5(78分IN)
FW
キャスパー・ユンカー 7(78分IN)
MF
柴戸 海  ―(111分IN)
 
監督)
リカルド・ロドリゲス 6.5
 
【浦和|寸評】
 ともに中2日で迎えた準決勝。浦和も全北現代も疲労があるなかで、気持ちのこもったゲームが演じられた。ホームの大声援に背中を押された浦和は、この日もリズミカルに攻撃を展開。11分には先制に成功する。右サイドのスローインの流れからモーベルグのパスを受けた右SB酒井が相手のペナルティエリアの右脇に侵入して相手GKを外すグラウンダーのクロス。ゴールの目の前にいた松尾が押し込んだ。
 
 その後も浦和が優位に試合を進めるも、全北現代の好守に渡った組織的なパフォーマンスもあって追加点を奪えずに1-0で前半を折り返す。すると51分、浦和は右サイドから斜めのパスをペナルティエリアに入れられると、カバーリングに入った大畑が相手を倒したとしてPKの判定。一度はVARチェックが入るも判定は覆らず、PKで同点に追いつかれた。
 
 79分にはユンカー、江坂、明本を投入して攻勢をかけた浦和だが、後半アディショナルタイムの決定機をユンカー、江坂が決め切れず、試合は延長戦へ突入。延長戦は疲れの見える全北現代を相手に浦和が攻め続けるも勝ち越し点を奪えずにいると、116分にセットプレーの流れからまさかの失点。しかしここからドラマが待っていた。120分に右サイドから酒井が攻め込み、その流れから明本のヘッドをGKが弾くと、そこに待っていたのはユンカー。ストライカーは土壇場で結果を残し、死闘の結末はPK戦へ委ねられる。
 
 そのPK戦では守護神・西川が躍動!! 相手のシュートを2本防ぐなどチームを勝利に導く大仕事。キャプテンのここぞでの集中力はさすがで、試合では2失点したとはいえ、この日のヒーローはやはり西川だろう。
 
 さらに決定機をモノにできず敗戦の責任を負うかと思われた120分、劇的な同点ゴールを挙げたユンカーの窮地での決定力も称賛されるべきか。
 
 チームとして同点の状況で、数多くのチャンスを作りながらゴールを挙げられなかった試合運びは課題も、最後まで諦めなかった姿勢は感動もので、チーム全員を称えたい。特に酒井は強度の高いプレーを右サイドで存在感を示し、2ゴールはともに彼のクロスから生まれた。
 
 さらに延長戦での失点は防げなかったが、ショルツと岩波のCBコンビは固い壁を築き、伊藤、岩尾のボランチコンビもチームのエンジンになった。CFで先発した松尾も貴重な先制点を奪取。
 
 誰もが奮闘しただけに、全員に高採点を付けたい。ただ、失点阻止へチームを助けようとしたスライディングが微妙な判定ながらPKとなった大畑、PK戦ではしっかりシュートを決めるも、ユンカーとともにチャンスを仕留め切れなかった江坂も評価が難しいところか。それでもこの試合はやはり勝ったことに意味があるのだろう。
 
 ホームアドバンテージはあったとはいえ“日韓対決”となった準決勝を見事に制し、東地区チャンピオンとなった浦和は、来年2月に西地区王者との決勝戦(ホーム&アウェー)に臨む。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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