[J1第27節]川崎2-1鹿島/8月27日/等々力陸上競技場
 
【川崎|採点】
スタメン)
GK
丹野研太 6.5
DF
山根視来 6.5
ジェジエウ 6.5 
谷口彰悟 7
登里享平 6(59分OUT)
MF
ジョアン・シミッチ 6
脇坂泰斗 6.5(72分OUT)
橘田健人 6.5(90分OUT)
FW
家長昭博 7 MAN OF THE MATCH
マルシーニョ 6(72分OUT)
小林 悠 6(59分OUT)
 
途中出場)
DF
車屋紳太郎 6(59分IN)
FW
知念 慶 5.5(59分IN)
FW
遠野大弥 5.5(72分IN)
FW
大島僚太 6(72分IN)
MF
山村和也 ―(90分 IN)
 
監督)
鬼木 達 6.5
 
【川崎|寸評】
 素晴らしいゲームの入りを見せる。気持ちのこもったプレスと立ち位置を意識したポゼッションで優位に試合を進め、開始5分には山根との連係で相手ペナルティエリアの右脇をドリブルで進んだ家長が、ピトゥカに倒されてPKを獲得。これを自分で決めて先制点を奪った。さらに14分には脇坂が左サイドから意表を突くグラウンダーのFKで追加点。その後は鹿島に攻め込まれる時間もあったが、2点のリードを保ったまま前半を折り返した。
 
 しかし後半は相手の流動的なサッカーに後手に回るなど、鹿島に攻められる時間が増え、52分には右からのクロスを中央にいた仲間にわずかに頭に当てられて1点を返された。その後も劣勢が続く。それでも最後は山村を投入して5バックで逃げ切りに成功。首位の横浜に勝点2差に迫る大きな勝利を手にした。内容面では大きな課題を感じさせるも、しっかり結果を残す――ポジティブな面とネガティブな面が入り混じった多くのことを考えさせられるゲームとなった。
 
 MOMに選びたいのは自ら奪ったPKを冷静に決め、試合を通じて前線で身体を張った家長。最終ラインで相手の攻撃を跳ね返し、周囲を叱咤激励し続けたキャプテン・谷口の勇敢なプレーも実に感慨深い。最後は足がつったか、とにかくチームのために走り回り、セカンドボールにアタックし続けた橘田の姿も感動的で、テクニカルなFKを決めた脇坂の技術力も光った。チョン・ソンリョンの不在を受けてゴールマウスを守った丹野も1失点したとはいえ、周囲を安心させて勝利に寄与。
 
 一方で交代出場の知念、遠野あたりはもう少し前線で時間を作ってゲームのペースを変えたかったか。ただ、全体の重心が下がっていただけに止む得ない部分もあったのだろう。マルシーニョはスピードを生かし、小林、J・シミッチ、山根、登里、車屋らも身体を張った。後半は理想よりも現実的な戦いを選択した鬼木監督のマネジメントも結果につながった。そして大島の戦列復帰もチームにとって明るい材料だ。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
川崎側:取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【J1第27節PHOTO】川崎2−1鹿島|家長&脇坂のゴールで逃げ切った川崎が3連勝!
[J1第27節]川崎2-1鹿島/8月27日/等々力陸上競技場

【鹿島|採点】
スタメン)
GK
クォン・スンテ 6.5
DF
安西幸輝 5.5
関川郁万 6
三竿健斗 6
広瀬陸斗 5
MF
ディエゴ・ピトゥカ 4.5
樋口雄太 5.5(72分OUT)
和泉竜司 6(72分OUT)
FW
仲間隼斗 6(61分OUT)
アルトゥール・カイキ 5.5(88分OUT)
鈴木優磨 6

途中出場)
MF
舩橋 佑 6(61分IN)
MF
中村亮太朗 6(72分IN)
FW
エレケ 5.5(72分IN)
DF
ブエノ ―(88分IN)
監督)
岩政大樹 6
 
【鹿島|寸評】
 14分までにPKとFKを決められて2失点。その後もミスからピンチを招き、クォン・スンテのビッグセーブがなければもっとやられていてもおかしくない展開だった。その後はハイプレスが機能し、ボールを保持する時間が増えた一方で、ビルドアップからはビッグチャンスは作れず、持たされていた感も。

 それでも、後半立ち上がりから再びギアを上げて仲間が左からのクロスで1点をもぎ取り、終盤はMF中村を3バックの一角で起用し、DFブエノを最前線に投入。パワープレーで押し込むが、同点に追いつくことはできなかった。

 チーム内で一番貢献度が高かったのは守護神のクォン・スンテか。2失点したものの、その後のピンチを見事に防いだ。

 さらに鈴木のピッチ内での存在感は大きく、1ゴールに絡んだ樋口らも安定したパフォーマンスを発揮。一方で、2失点につながるファウルをしてしまったピトゥカは、攻撃時のパスでも周囲とかみ合わない部分があり、やや空回り。高い位置をとる機会が多かった広瀬は、最後の部分で崩しのアイデアを欠いたか。

 怪我人やコンディション不良の選手も少なくなく、思うような交代カードを用意できなかった面はあるが、指揮官の試合中の修正は徐々に効果をもたらした。ただ、リーグ制覇に臨みをつなぐための、大きな勝点を奪うことはできなかった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

鹿島側:取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)