Jリーグは8月30日、名古屋グランパスに違反行為でけん責と罰金200万円を科すことを発表した。違反行為は、7月のJ1・川崎フロンターレ戦の中止になった際の、新型コロナウイルス感染症対策に関する誤報告。

 名古屋は、複数の新型コロナ感染症の陽性者が出た際に、Jリーグに対して所管の豊田市保健所からチーム活動停止の指示が出たと報告。これを受け、川崎戦が中止となった。ところが、この報告は誤りで、実際には活動停止の指示はなかったと判明した。また、名古屋はJリーグから保健所の指導の有無を再確認された際に、追加の確認などを怠った。

 Jリーグは、“懲罰量定に際し参考とした事情”として「各Jクラブは公式試合の日程遵守義務を負っているところ、虚偽報告により安易に日程遵守義務を回避したとの疑念を他のJクラブ、サポーター等に抱かれかねない事態を招いたことは、Jリーグの信用を大きく毀損するものである」と指摘した。
 
 一方、誤報告が故意だったとは、認めず。根拠としてJリーグは、聞き取り調査により名古屋の活動停止の方針に保健所側が異議を唱えなかった点、当時の名古屋の陽性者や濃厚接触者、怪我人などを除外するとエントリー下限人数を満たせていなかった点を挙げた。

 同日に開催されたJリーグの第8回理事会後に取材に応じた野々村芳和チェアマンは、「懲罰を科すのは難しいという意見、より重くするべきという考え、両方があった。故意でなかったにせよ、クラブとしての確認を怠ったうえで試合開催の可否が軽んじられたのは大問題」と処分の理由を説明した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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