京都サンガF.C.は9月7日、天皇杯の準々決勝で東京ヴェルディと味の素スタジアムで対戦。2−1で勝利を収め、11年ぶりの4強入りを果たした。

 この試合では、今夏、チームに加入したMFアラン・カリウス、FWパウリーニョの両ブラジル人選手が揃って初先発し、新天地デビューを飾った。
 
 21分、試合が動く。パウリーニョが相手DFをかわし、華麗なシュートでゴールを決める。期待の新助っ人のデビュー弾で京都が幸先良く先制に成功する。
 
 53分には追加点。FW宮吉拓実のラストパスを受けたパウリーニョがまたもネットを揺らしてみせた。
 
 パウリーニョは63分に交代。チームはその後、終了間際に1失点も、しっかりとリードを守り切った。
 
 試合後、取材に応じたパウリーニョは「2得点とも自分の良さとフィーリングが出せたゴールだった」と振り返る。試合勘は万全ではなかったが、結果を出せたことに満足感を示した。「今後まだまだコンディションを上げ、連係面も向上していきたい」と意気込む。

 ウクライナのメタリスト・ハリコフからの期限付き移籍で京都の一員になったパウリーニョ。ウクライナは今なお、ロシアからの侵攻が続いている。「今日のゴールは、ウクライナのかつてのチームメイトにも捧げたい。現在も彼らとは連絡を取り合っていて、徐々に、ウクライナ国内でもサッカーができる状態に戻っていると聞いている。自分が京都で活躍し、何か発信できれば幸せだ」と、ウクライナとかつてのチームメイトに想いを馳せる場面もあった。
 
 コンディションの問題もあり、移籍後、この東京V戦まで公式戦の出場はなし。練習時間も限られるなか、ある意味“ぶっつけ本番”で臨んだデビュー戦でもあった。それでも、宮吉は「ボールを持てば、決定機に絡める選手。チームの規律にも合う選手」とパウリーニョのプレーを称えた。
 
 また京都の曺貴裁監督は「リーグ戦だけでなく、この天皇杯でもチーム力を上げるという意味で、新加入のブラジル人選手2人が今日の先発となった」と明かし、パウリーニョの2得点に関しては「ゴール前の落ち着きを感じたゴールだった。今後に向けて嬉しい悩みが1つ増えた」と評価した。

 タイトルまであと2勝となった京都は、10月5日、準決勝のサンフレッチェ広島戦(キックオフ時刻、会場ともに未定)に臨む。
 
取材・文●玉木悠也(サッカーダイジェスト編集部)

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