4−0の快勝から中1日。ホスト国のラオスを下したU-19日本代表が、2戦目のグアム戦に臨む。

 来年3月のU-20アジアカップ出場を目ざすべく、4試合が組まれた予選を戦うU-19代表にとって、全勝での勝ち抜けは最低限のミッション。当然、9月14日に行なわれるグアム戦も勝たなければならない一戦となる。

 前回のラオス戦はナイトゲームだったが、グアム戦は16時キックオフ。高温多湿の気候に加え、スコールに見舞われる可能性もあり、大雨の影響を受けたラオス戦同様に環境との戦いも勝利を掴むうえで大きなポイントになる。

 今予選の試合はすべて中1日で行なわれるため、冨樫剛一監督が大会前から話していた通り、グアム戦はターンオーバーを敷く可能性が高い。メンバーを総入れ替えしても不思議ではないが、そのなかでキーマンになりそうなのがMF中村仁郎(G大阪)だ。

 4−2−3−1をベースに戦っている冨樫ジャパンにおいて、中村の主戦場は右サイドハーフ。得意のドリブルで攻撃にアクセントをつける存在として、チーム発足当初から期待をかけられてきた。

 昨年は飛び級でU-22代表を経験するなど、攻撃センスはこの世代随一。ボールを晒しながら左足で相手を外す技術に長けており、大量得点を目ざす一戦においてチームの出来を左右する存在と言っても過言ではないだろう。

 所属クラブでは思うように出場機会を得られていないが、コンディションは良好だ。12日のラオス戦は途中出場で短いプレータイムに留まったが、得意のドリブルからチャンスを演出。13日のトレーニングでも好調な様子を見せていた。

 本人も手応えを得ており、「自分の持ち味を短時間で出せたので、フランスの時よりは成長できたと思っている」と言い切る。

 なぜ、成長できたのか。中村にとって、大きな転機となる出来事があった。それが今年の5月下旬からフランスで開催されたモーリスレベロトーナメント(旧・トゥーロン国際大会)だ。
 
 U-19代表の一員として戦った中村は、ポジショニングの面でレベルの差を痛感したという。

「今まで自分の中で合っていたと思っていたやり方と、ちょっと違うと感じた」

 そこから改善に取り組み、海外サッカーや自身のプレーを映像で見返していく作業に着手。その結果、立ち位置を工夫することに繋がり、より良い状態でボールを受けて仕掛ける回数が増加した。

 また、課題だったフィジカル面でもフランスでの経験を生かし、筋肉量を増やす取り組みから、より体幹に特化したトレーニングを個別で行なうようになった。中村は言う。

「元々、重いベンチプレスを上げていたんですけど、それを変えようと思った。体幹を強化するために、よりインナーマッスルや瞬発系を鍛えるようにしました」

 クラブでは出場機会を得られていないだけに、今予選はその成果を出す絶好の機会。勝利はもちろん、「自分の持ち味を出してサッカーを楽しむのが一番」と意気込む天才肌のレフティが、グアム戦でどんな活躍を見せるか楽しみだ。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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