現地時間9月28日、デンマーク代表のサプライヤーを務めるヒュンメルが、カタール・ワールドカップで着用する同代表のユニホームに込められた意味を、公式SNSを通じて発表した。

 19日に公表されたW杯向けのユニホームは、ホームの赤、アウェーが白、サードが黒というカラー。デザインは非常にシンプルで、デンマーク代表のロゴや、ヒュンメルのロゴさえ見えづらい仕様に仕上がっている。

 発表時からファンの間では賛否両論あったが、ヒュンメルは改めて、このユニホームに込められた意図を明かした。それは、カタールにおける、ワールドカップ開催にあたっての”人権侵害問題”を糾弾するものだという。

「このシャツにはメッセージが込められている。何千人もの人々の命を奪ったトーナメントにおいて、我々は目立つことを望まない。そして、我々はデンマーク代表チームを全面的にサポートしているが、それはホスト国としてのカタールをサポートすることと同義ではない」
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 そして、サードの黒ユニホームについては、「喪に服す色。今年のカタールW杯で、デンマークが着用するサードキットとして完璧な色だ」としている。

 開催国カタールの移民労働者問題は根深く、過去10年間において数百億ドル相当のスタジアム建設、地下鉄・道路の整備、ホテルの建設のため、東南アジアを中心とした移民労働者が3万人以上雇用されたという。しかし、その過程で発生した死傷者数については、カタール当局が公表するデータと実際の死者数に隔たりがあることが、海外メディアによって度々指摘されている。これまで当局が認めた志望者数は30件ほど。だが実際は数千人、数万人にのぼるとする報道もある。

 2大会連続6度目のW杯出場となるデンマークは、本大会のグループステージでフランス、オーストラリア、チュニジアと対戦。クリスティアン・エリクセンを筆頭にしたタレント集団は、本大会での躍進が期待されるチームのひとつだ。そんな彼らが身にまとうのは、晴れやかな世界の舞台の裏側で傷ついた人々を無視しないという、断固とした意志を表明するユニホームとなっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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