奇しくも、日本を代表するレフティが同じ意見を述べた。

 森保ジャパンは11月23日、カタール・ワールドカップの初戦でドイツと相まみえる。ブラジルの5回に次ぐ4度の優勝を誇るサッカー大国を相手に、日本代表はどう戦うべきなのか。

 今シーズン限りで現役を引退した元日本代表の10番・中村俊輔氏は、20日に出演したフジテレビの「S-PARK」で、まず「ハイプレスがどれだけハマるかが大事」とコメント。ただ、ハマらなかった場合でも、「引いて守ったとしても、相手が前に来ている分、後ろにスペースがある。それを活かす選手がしっかりいるし、数少ない(パス)本数でゴール前に行くのはドイツに効くと思う」と話した。

 その際、「守っていても、ネガティブなメンタルにならないのが大事」と語っている。
 
 2010年のW杯で、その中村氏と入れ替わるように日本のエースとなった本田圭佑も、ほぼ同じことを主張している。

 その10年大会から3大会連続でW杯に出場し、日本人最多の4ゴールを挙げている名手は、17日のカナダ戦(1―2)の翌日にテレビ朝日の報道ステーションに出演し、そのカナダ戦で「後ろからのビルドアップでチャンスを作った場面が本当に少なかった」と指摘。その点を踏まえ、自身が考えるドイツ対策を明かした。

「カウンターを徹底的に狙うのが大事。その際に必要となるのがメンタル面で守りのサッカーを受け入れること。力の差を考えると、それをチームで割り切って徹底したほうが勝てる可能性が少しでも上がると思う」

 ボールを保持され、守備に追われると、体力だけでなく精神面も消耗する。とりわけ、攻撃の選手にとってはつらいタスクだ。そこで、守りのサッカーを受け入れてポジティブに戦うことが重要だと、2人のレジェンドは提言している。

 思えば、10年大会で、下馬評の低かった日本が16強に進出できたのは、同様に守備に重点を置くサッカーに切り替えたからでもあった。その中で、レギュラーの座を失った中村氏と、代わりに攻撃の中心となった本田が、同じ見解を示しているのは興味深い。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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