カタール・ワールドカップ(W杯)での活躍が記憶に新しいオランダ代表DFのバイエルン加入が決定的となった。
オランダ日刊紙『De Telegraaf』は1月5日、元アヤックスのダレイ・ブリントが、メディカルチェックを受けるためにドイツ入りしたことを報じた。
ブリントは、昨年12月中旬に23年6月まであったアヤックスとの契約を双方合意の上で解消。そのため検査で問題がなければ移籍金ゼロでドイツ王者に加入することになる。契約は今シーズン終了までの短期契約で、契約延長などのオプションは含まれていないようだ。
新天地候補として、昨年2月までアヤックスの強化責任者だったマルク・オーフェルマルスがテクニカルディレクターを務めるロイヤル・アントワープ(ベルギー1部)が挙がっていた。
バイエルンはカタールW杯で右ひざの前十字靭帯断裂の大怪我を負って今シーズン絶望となったCB/左SBのリュカ・エルナンデズ(フランス代表)の穴を埋めるべく、ブリントの代理人と素早く交渉をまとめた形だ。
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ブリントは、今シーズンのアヤックスで序盤戦こそアルフレド・シュローダー新監督の信頼を掴んでいたものの、11月のチャンピオンズリーグ(CL)第6節のレンジャーズ戦と国内リーグ戦の大一番PSV戦で控えに降格。以降2試合も途中出場と控えに降格していた。
同紙によれば、ベンチでふてくされた態度を取るブリントに対し、チームへの悪影響を懸念したクラブ首脳陣は、18−19シーズンのCLベスト4進出などに寄与した功労者が移籍しやすいように契約を解除したと伝えている。
カタールW杯でブリントは左WBで全5試合スタメン出場し、ラウンド16のアメリカ戦では1ゴール・1アシストで勝利に貢献するなど健在ぶりをアピールした。
さらにバイエルンにはアヤックスでチームメイトだったマタイス・デ・リフトやヌサイル・マズラウィ、ライアン・フラーフェンベルフといったプレースタイルを熟知した選手がいることもチームに素早く馴染む上で大きなアドバンテージとなるだろう。
バイエルンへの合流は、1月9日からスタートするドーハでのトレーニングキャンプとなる予定だ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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