セリエBのフロジノーネが5年ぶりのセリエA昇格を成し遂げた。

 35節にレッジーナと対戦したフロジノーネは、31分にFWジェンナーロ・モレッリのゴールで先制すると、42分にロレンツォ・インシーニェのPKで追加点を挙げる。

 51分にレッジーナのMFエルナニにゴールを許したものの、57分にはカウンターからFWジュゼッペ・カーゾがネットを揺らして3−1で勝利。勝点を71に伸ばして自動昇格の2位以内を確定させ、クラブ史上3度目のセリエA昇格を決めた。

 フロジノーネを率いるのは、イタリア代表として2006年ワールドカップを制したファビオ・グロッソ。2021年3月に、同じくW杯優勝メンバーのアレッサンドロ・ネスタの後任としてフロジノーネの監督に就任すると、昨シーズンの9位を経て、3年目を迎えた今シーズンにみごと昇格を勝ち取った。
 
 2017−18シーズンのバーリで監督業の道を歩み出したグロッソは、しかし、18−19シーズンはセリエBのヴェローナ、19年にはセリエAのブレシア、20−21シーズンはスイスのシオンと、率いた3チームで解任を経験。

 その後に就任したフロジノーネでは、途中就任した1年目に10位、2年目も9位と中位に甘んじながら、3年目の今シーズンに大きな成果を挙げてみせた。

「私たちは大きなことを成し遂げた。選手たちをはじめ、この仕事にかかわる全員に感謝したい。とくに私を信頼してくれたテクニカルディレクターのグイド・アンジェロッツィ、そして、4日前に兄を亡くしたマウリツィオ・スティルペ会長にこの昇格を捧げたい」とグロッソはコメントしている。

 また、対戦相手だったレッジーナの監督で、グロッソやネスタらとともにW杯優勝を経験したフィリッポ・インザーギもこう戦友を称えている。

「私もベネベントでセリエA昇格を果たした(19−20シーズン)が、それがどれほど難しいのか十分に知っている。ファビオのチームは昇格に値すると思うし、彼を祝福したい」

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部