周囲の喧騒を一蹴したかたちだ。

 久保建英を擁するレアル・ソシエダは5月2日に開催されたラ・リーガの第33節で、レアル・マドリーとホームで対戦。2−0で凱歌をあげた。

 昨夏まで契約を結んでいた古巣との対戦となった久保は、4−3−3の右ウイングで先発。スコアレスで迎えた47分、敵CBエデル・ミリトンのバックパスがずれたのを見逃さず、ゴール前に走り込んでネットを揺らしてみせた。

 昨夏にソシエダへ久保を売却したマドリーだが、他クラブから日本代表MFにオファーが来た場合は優先的に交渉でき、また移籍した場合はその移籍金の50パーセントを手にできる権利を有している。

 そのこともあり、マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督はこの試合の前に、久保について次のように発言していた。

「我々は彼を注視している。彼は非常に良いプレーをしているが、それ(買い戻し)については数か月後に話すことになるだろう。このチーム(マドリー)で出場時間を見つけるのは、非常に難しいんだ」
 
 試合後、この発言について問われた久保は、次のように答えた。スペイン紙『MARCA』が伝えている。

「彼(アンチェロッティ)とは話をしていない。個人的には、ソシエダの人々が来シーズンに僕のことを望んでいないのではないかと心配していたけど、彼らは僕を望んでくれている。それについてとても満足しているから、来シーズンは100% チュリウルディン(青と白。ソシエダの愛称)だよ」 

 少なくとも本人には、サン・サバスティアンを離れる気はまったくないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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