浦和レッズは5月6日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第2レグでサウジアラビアのアル・ヒラルと対戦し、1−0で勝利。1−1のドローに終わった第1レグとの2戦合計、2−1で制し、3度目のアジア王者に輝いた。

 試合は序盤からピンチを迎える。5分、右サイドからのクロスのこぼれ球にゴール前で反応したオディオン・イガロのシュートは、アレクサンダー・ショルツがゴールライン上でブロックし、事なきを得る。

 浦和は相手の素早い守備への切り替えに苦戦。ボールを奪っても激しいプレスを受けて前に運べず、主導権を握られる時間が続く。21分、ミシャエウのシュートには、GK西川周作がファイセンセーブで立ちはだかる。組織的な守りでアル・ヒラルに得点を許さない。

 すると速攻から決定機を創出する。30分、酒井宏樹がペナルティエリア右にドリブルで進入し、クロスを供給。これに反応した興梠慎三が、ゴール前に飛び込んで右足で合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーに阻まれ得点とはならず。前半をスコアレスで折り返した。
 
 そして後半開始早々の49分、オウンゴールでついに先制する。敵陣のセンターサークル付近でFKを獲得し、キッカーの岩尾憲がボックス内に浮き球のパスを供給。マリウス・ホイブラーテンがペナルティエリア左からヘディングで折り返すと、これがそのまま相手の足に当たってゴールに吸い込まれた。

 勢いに乗ったホームチームは74分、カウンターから途中出場のホセ・カンテが持ち運び、ペナルティエリア右にラストパスを送る。これに走り込んだ大久保智明のシュートは枠を捉えられない。その2分後に伊藤敦樹が放った強烈なミドルシュートも枠のわずか左に外れる。

 終盤には再三にわたりピンチを迎えるも、守備陣が身体を張って無失点に抑え、このまま試合終了。この結果、浦和が2017年大会以来、6年ぶり3回目となるACL制覇を成し遂げた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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