警戒されながらも、三笘薫のドリブルは依然として脅威となっている。

 先のアーセナル戦で、イングランド代表DFのベン・ホワイトがその餌食となったのは小さくない反響を呼んだ。あの堅実な冨安健洋からポジションを奪い、今シーズンを通して好パフォーマンスを続けてきた選手だからだ。

 そんな三笘を激賞したのがイタリアメディア『footballnews24』だ。「ブライトンの日本人ウインガー、ミトマを発見。ドリブルの愛好家であり、今では多くのヨーロッパのビッグクラブがフォローしている」と紹介。川崎フロンターレの昇格を断って筑波大に進学したキャリアに触れ、「信じられないようなストーリーを携えてやって来た」と綴った。

「日本の青年はサッカー場で発揮するスキルだけでなく、スポーツへの献身と研究でも一般の人々に知られるようになった。18歳の時、若きミトマは地元のクラブ、川崎フロンターレとの契約を断った。彼は自身の準備が十分であるとは考えておらず、サッカーに集中する前にまだ達成すべき目標があった」

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 そして、海外でもすっかり有名になったドリブルの卒論を取り上げ、こう続けている。

「彼をこの分野で世界最高の一人に導いた情熱。相手エリア内でのドリブル成功数は、メッシやヴィニシウスのレベルに達する。プレミアリーグではその数字は印象的だ。フル出場20試合未満の1752分間で、ミトマは試みたドリブルの56%にあたる46回を成功させ、平均すると38分に1回のドリブルを成功させた」

 同メディアは「ミトマはキャリアの転換点に達したかもしれない。ブライトンで継続性と出場時間を求めるか、少なくとも最初は控えとなるリスクを冒してでもビッグクラブの選手になるかだ」と締めくくっている。

 ドリブルでは世界トップクラスの選手と比較されるまでになった25歳は、その去就にも注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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