現地時間5月17日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝の第2レグで、前回王者のレアル・マドリーはマンチェスター・シティと敵地で対戦。第1レグを1−1で終えていたなか、0−4の惨敗を喫し、2戦合計1−5で敗退が決定した。

 前半から一方的に攻め込まれたマドリーは、守護神ティボー・クルトワの好セーブで何とか凌いでいたものの、23分にベルナルド・シウバのゴールで先制を許すと、37分にもB・シルバのヘディングシュートで失点。後半にも2点を奪われ、万事休した。

 スペイン紙『MARCA』は守備陣よりも、中盤とアタッカー陣を厳しく評価(3〜0点)。ティボー・クルトワに最高点の3点、4バックのダニエル・カルバハル、エデル・ミリトン、ダビド・アラバ、エドゥアルド・カマビンガに1点をつけたのに対し、MFのトニ・クロース、フェデリコ・バルベルデ、ルカ・モドリッチ、3トップのロドリゴ、カリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオールには「0点」と辛辣だった。
 
 同紙は「圧倒的に優位なシティは、(不発に終わった)ハーランドさえ必要とせずに、(マドリー)15回目優勝の夢に幕を閉じさせた。クルトワはさらに大きな悪を避けた。ベンゼマはいなかった」と綴り、こう続けている。

「今夜ほどひどいことは決してない。自分たちのレガシーについて見直す必要がある。この試合でシティはハーランドを必要とせずに2度目のチャンピオンズリーグ決勝進出を果たした。2年前の前回大会では、パンデミックの影響で誰もいなくなった静寂なスタンドの前でそれを行なった。今回は、観客もチームも全力で、ゲームプランも魂も持たず、存在しないマドリーを相手に戦った」

 贔屓氏も擁護の仕様がない、文字通りの完敗だった。

 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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