現地時間5月20日に開催されたラ・リーガの第35節で、久保建英が所属する4位のレアル・ソシエダが前節にリーグ優勝を決めたバルセロナと“鬼門の地”カンプ・ノウで対戦した。

 かつてカンテラ(下部組織)に在籍した古巣との一戦で、絶好調の久保は23日のアルメリア戦で睨んでか、まさかの先発落ち。前節のジローナ戦(2−2)でPK奪取とアシストで2点を演出し、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたにもかかわらず、ベンチスタートとなった。

 ソシエダは6分、FWセルロトがクンデからボールを奪いそのまま持ち込んでラストパス。メリーノがGKテア・シュテーゲンの股を抜くシュートを決め、幸先よく先制する。

 15分にはデンベレにヘディングシュートを浴びるも、GKレミロが足でセーブ。その後も猛攻を受け、26分にはレバンドフスキにヘッドで狙われるも、シュートミスに助けられる。

 すると32分にチャンスが到来。ショが右サイドから切れ込んでスルーパス。反応したバレネチェアがループシュートを放つも、枠を外してしまう。

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 後半に入って58分、ソシエダは二枚替えを行ない、ショとイジャラメンディに代わって久保とゴロサベルを投入。すると61分、久保のパスからゴロサベルがシュートを放つも、GKの正面を突く。

 久保は66分にも右サイドからドリブルで仕掛けて、ジョルディ・アルバのファウルを誘発。それで得たFKのキッカーを務めると、正確なキックでビッグチャンスを創出するも、セルロトがヘッドを決め切れない。

 それでも76分、久保がカウンターで持ち込み、スビメンディにパス。左サイドから折り返したボールを受けたセルロトが冷静にゴールに流し込み、貴重な追加点を奪う。躍動する14番は81分にもゴール前でシュートを放つも、敵DFバルデにブロックされる。

 90分にレバンドフスキのヘッド弾で1点を返されたものの、2−1でソシエダが勝利。なんとカンプ・ノウでは1991年以来、32年ぶりの凱歌をあげた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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