トッテナムOBのピーター・クラウチ氏が、今夏の退団が取り沙汰されているハリー・ケインについて語った。英紙『The Sun』が伝えている。

 5月20日に開催されたプレミアリーグ第37節で、トッテナムはブレントフォードとホームで対戦。ケインのゴラッソで幸先よく先制するも、後半にまさかの3失点を喫し、1−3で敗れた。

 この一戦で解説を務めたクラウチ氏は、試合前にケインと直接言葉を交わしたようだ。『BT Sport』の番組で「スパーズで最後のホームゲームになるのか尋ねた」と明かした。

「答えはとても外交辞令的だった。彼自身も分からないんだと思う。他の場所に行って、トロフィーを獲りたいと野望を持っているかもしれないが、本人だけの問題ではない。契約はまだ1年ある。クラブにはスター選手を失いたくないという人がいるし、ケインのような優秀な選手を失うのは、ファンにとってどんな意味があるのだろうか?」

 考え得る新天地には、絶対的なCFが不在のマンチェスター・ユナイテッドを挙げた。
【動画】神コースへ一直線!ケインがホーム最終戦で叩き込んだ芸術的なゴラッソ
「彼はどこに行けるのだろう? マンチェスター・シティは候補から消える。マンチェスター・ユナイテッドが唯一の現実的な選択肢だ。チェルシーやアーセナルはない。ニューカッスルも選択肢に入るかもしれないが、それは違う気がする。ニューカッスルには大きな可能性があるが、それならばトッテナムに留まった方がいいような気がする」

 また、元ユナイテッドのリオ・ファーディナンド氏も、イングランド代表キャプテンの去就に言及。「彼がどこに重きを置いているかだ。何を求めているのだろうか?」と疑問を投げかけた。

「イングランド代表でのトップゴールスコアラーや、スパーズでのワンクラブマン、全てのスタッツの支配など、個人的な名誉を手に入れたいのか? それともチームスポーツである部分、チームとして勝利を収める部分により重点を置きたいのか?」

 レンタル移籍を除けば、11歳からトッテナム一筋を貫く稀代のワンクラブマンは、ついに愛するクラブを離れるのか。30歳で迎える来シーズンに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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