日本でもイタリアでも、鎌田大地のミラン加入が大きく騒がれている。だが、取引が成立したとして、来季セリエAで戦う日本人は、鎌田ひとりではないかもしれない。

 ミランのほかにも、以前から鎌田への関心が取りざたされてきたイタリアのクラブがある。今季、スクデットを獲得(セリエA優勝)したナポリだ。

 今シーズン、韓国代表DFのキム・ミンジェがブレイクしたこともあってか、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は以前からアジア市場への進出に言及してきた。そしてイタリアのメディアによると、同会長は日本人選手の獲得について口にしている。

 ナポリ専門サイト『CalcioNapoli24』によると、5月28日に『Rai』のテレビ番組に出演したデ・ラウレンティス会長は、「日本人選手を獲得しなければいけない?」と述べた。

「それはまさに今、我々がしていることだ! ここに来る時に、日本人の友人から、日本でスカウトをするための契約書の草稿を送ると連絡があったところだ」
 
 具体的なターゲットへの言及はなかったようだが、『Il Corriere del Pallone』は、三笘薫、久保建英、堂安律、板倉滉、守田英正の名前を取り上げている。久保や堂安、板倉については、以前も別のイタリアメディアが報じていた。

 実際にナポリが日本人選手を獲得するのか、それが誰になるのかは、まだ分からない。確かなのは、実現した場合でも、優勝監督と仕事はできないということだ。デ・ラウレンティス会長は前述の番組で、ルチャーノ・スパレッティ監督の退任を事実上発表している。

 同会長は「スパレッティが去るか? 彼は自由な人間だ」と述べた。

「全力は尽くした。自分にとってサイクルは終わった。そうして1年のサバティカルを求められたら、反対するか? 人生では寛大でなければならない。彼は与えてくれた。私は彼に感謝している。彼がやりたいと望むことをやり続けるのが正しい」

 以前から退任の可能性が報じられていたスパレッティだが、デ・ラウレンティス会長の発言で後任を巡る報道はさらにヒートアップするだろう。すでにルイス・エンリケらが候補と言われている。

 2023−24シーズンのナポリを率いるのは誰なのか。そしてそこに日本人選手がいるのか。今後のデ・ラウレンティス会長の動きに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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