2022−23シーズンはリバプールにとって、ユルゲン・クロップ監督が就任してから最も難しい一年だったとも言えるだろう。新加入のファビオ・カルバリョにとっても、厳しいシーズンとなった。

 フルアムから加わった20歳は、プレミアリーグで13試合出場(先発4試合)の2得点。公式戦で22試合出場の3ゴールという数字に終わった。728分というプレータイムは、思い描いていたのと違ったかもしれない。

 だが、リバプール専門サイトの『LIVERPOOL.COM』は、今季でカルバリョを見限るべきではないと主張する。5月28日の記事で、同選手がかつての南野拓実のようになる可能性もあると報じた。

 同メディアはカルバリョを手放すにしても、「株価が下がっているときに資金化するのは愚かだろう」と指摘。レンタル移籍で武者修行させるべきと強調している。
 
 また、チームに残して様子を見つつ、必要ならシーズン途中にレンタル移籍させる方法もあると主張。チャンピオンズ・リーグではなくヨーロッパリーグに出場することもあり、国内を含めたカップ戦で出場機会の増加が見込めるかもしれないと伝えた。

「もっと運があれば、彼はタクミ・ミナミノのようになれるかもしれない。国内2冠に向けて大きな役割を担った選手だ。カルバリョとミナミノの違いは、前者は十分に若く、シーズンが退団に向けてのプラットフォームではなく、さらなる何かにステップアップするために必要なプラットフォームになるかもしれないということだ」

 南野は25歳になるタイミングでリバプールに加入し、武者修行を経て、国内カップ戦でチームに貢献したものの、27歳でモナコへの移籍を選んだ。8月で21歳になるカルバリョは、どのような道を進むだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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