[J1第11節]浦和2−1広島/5月31日/埼玉スタジアム2002

 Jリーグは5月31日、延期分のJ1第11節を開催。浦和レッズ対サンフレッチェ広島が行なわれ、2−1で浦和が勝利した。
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 序盤は広島がペースを握り、浦和もチャンスを作ったが、互いに得点はならず。スコアレスで迎えた後半に、広島が先制する。

 50分、ドウグラス・ヴィエイラからパスを受けた川村拓夢がドリブルで持ち込んでシュートを放つが、相手GK西川周作が弾く。このこぼれ球に反応した森島司が押し込んだ。
 
 1点ビハインドの浦和は、72分に追いつく。敵陣ボックス内で関根貴大からパスを受けた伊藤敦樹が縦に流して、酒井宏樹がファーサイドに決めた。

 さらに90+2分には、酒井のクロスをブライアン・リンセンが折り返すと、伊藤が左足のボレー弾を決めて勝ち越した。

 試合はそのままタイムアップ。浦和が2−1で逆転勝利を収めた。
 
▼浦和のチーム採点「6.5」
 決して楽な試合ではなかったが、勝負強さとチームの底力を見せつけて、逆転勝利。2連勝、4戦負けなしで、ACL決勝の影響で1試合少ないなかで4位に浮上した。

 敵将のミヒャエル・スキッベ監督が「65分までは自分たちのほうが良いサッカーができていたと感じる」と振り返ったように、試合の中盤までは広島の強度に苦しんで劣勢だった。相手が得意とするハイプレスを警戒してか、ロングボール主体の攻撃を試みる。チャンスは作っていたが、単発な印象だった。

 マチェイ・スコルジャ監督はハーフタイムにハイプレスを指示したが、思うようにハマらず、後半の立ち上がりに失点。守備の要であるアレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンが相手のアタッカーに翻弄されてゴールを許した。

 ただ、67分に興梠慎三とリンセン、大久保智明を一気に投入して以降は、迫力と運動量で相手を上回り、押し込む展開に持ち込んだ。そして、酒井と伊藤のゴールはともに難易度が高かったが、しっかりと決め切った。

 スコルジャ監督は「狙い通りとは言えない」と反省も、しっかりと勝点3を積み上げた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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