「主人公のあかねが久保建英と重なる」理由とは? 週刊少年ジャンプ『あかね噺』の作画担当・馬上先生が語る“サッカー愛”
『週刊少年ジャンプ』で連載中の大人気落語漫画『あかね噺』。その作画担当の馬上鷹将先生が自身の趣味でもあるサッカーについて公式YouTubeチャンネル『サッカーダイジェストTV』で語ってくれた。
「物心がついた頃に空前のJリーグブームでした」という馬上先生は、中学時代に「本格的にやろう」と決意してサッカーにのめり込んだという。ポジションは「ほとんどセンターバックで」で、当時はパオロ・マルディーニ(元イタリア代表)に憧れていた。JリーグではFC東京のファンで、味の素スタジアムに通っていた過去もある。
『あかね噺』を連載中の現在は、仕事場でBGM代わりにサッカーのライブ中継を流しているそうだ。「基本的には仕事に集中していますが、テレビから歓声などが聞こえて来たらチェックする感じですかね」と、そうやって国内外のサッカー情報を収集しているエピソードからは確かな“フットボール愛”が感じ取れる。
そんな馬上先生に訊いてみた。「『あかね噺』の主人公あかねをサッカー選手で例えると誰ですか」と。返ってきた答は「今なら、久保(建英)選手ですかね」だった。
「久保選手は壁にぶつかっても、その度に乗り越えて。ステージが上がったらまた挫折を味わうけど、そこから這い上がっていく。まるで少年漫画の主人公のようなプレーヤーで、その点があかねと重なります」
『あかね噺』の主人公あかねも、落語界の最高位「真打」になるため様々な試練に立ち向かい、成功と失敗を繰り返しながら少しずつ成長している。その様は確かに、サッカー界の荒波に揉まれながらも逞しく進化を遂げている久保を彷彿とさせるものだ。
サッカー好きの馬上先生らしい、的確なたとえである。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【動画】『あかね噺』の作者が語る“サッカー愛”
<プロフィール> 馬上鷹将(もうえ・たかまさ) 週刊少年ジャンプで連載中の人気落語漫画『あかね噺』の作画担当。学生時代にサッカーをやっていて、JリーグではFC東京のファン。