鹿島アントラーズは6月7日、天皇杯2回戦でHonda FCと対戦し、3−0で勝利を収めた。

 浦和とのリーグ戦から中2日とあって、スタメンをすべて入れ替えて臨んだ一戦で、精力的なプレーを見せていたのが左利きの左SB溝口修平だ。

 鹿島のアカデミー育ちで、プロ2年目の19歳は、サイドからの攻略を狙っていた相手に対して守備で奮闘。相手にボールを持たれる場面もあったが、最終局面では落ち着いた守備を披露し、完封勝利に貢献した。

「小さな凡ミスはありましたが、前よりも総合的には良かったのかなと思います」という溝口は、「普段の練習で、監督から言われていること。相手がシュートモーションに入ったらしっかりとコースを消して、(キム・)ミンテさんと連係して守れた」と一定の手応えを語る。
 
 一方で、自身の強みでもある、左足のキックを活かした攻撃にも意欲的だ。

 時には内に絞って配給を手助けし、相手の最終ラインが高く設定されていれば、背後を狙う鋭いパスも試みる。さらに果敢に駆け上がってクロスボールも送り込んだ。

 特に、60分の場面ではその良さが凝縮されていた。藤井智也の攻め上がりに合わせてオーバーラップを仕掛け、パスを引き出すと、左足でクロスを送る。得点にこそつながらなかったが、中央の土居聖真に合わせチャンスを創出した。

「これまでの数試合は悪くなかったけど、印象に残らないプレーばかりだったので、リスクを冒してでも前に出て行って、クロスからアシストを狙っていました。今日は結果が欲しかったので、悔しかったですけど、また続けるしかないです」(溝口)

 今季はルヴァンカップの4試合で先発の機会を掴み、70分から登場した8節の神戸戦でリーグ戦デビューを果たすなど、順調に歩みを進めている。

「体力的には問題なくやれました。ただ、もっとオーバラップとか仕掛ける回数を増やさないと。(同じ左SBの安西)幸輝君とかすごく多いので。やっぱり得意のキックや攻撃面を活かすには、もっと走れないと、と感じました」

 今季初のフル出場で自信も深めた俊英は、安西ほか、常本佳吾、広瀬陸斗ら充実したSB陣に割って入れるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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