【採点寸評|FC東京】3バックはあまり機能せず。追いつかれたショックを踏まえ、チームの出来は「6」に近い「5.5」[J1第25節 FC東京 2−2 神戸]
【警告】FC東京=松木(79分)、長友(82分)、野澤(90+2分) 神戸=扇原(59分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】アダイウトン(FC東京)
[J1第25節]FC東京 2−2 神戸/8月26日/国立競技場
Jリーグは8月26日、J1第25節の8試合を各地で開催。国立競技場ではFC東京対ヴィッセル神戸が行なわれ、2−2で引き分けた。
【PHOTO】FC東京の出場15選手&監督の採点・寸評。PK失敗の松木だがタフネスを評して及第点。クローザー役を全うできなかった木村は厳しく採点
先制したのはFC東京。18分、仲川輝人のアシストでディエゴ・オリヴェイラが正確なシュートを突き刺す。
ビハインドの神戸は、69分に松木玖生のPKをGK前川黛也がストップしてピンチを脱すると、逆に90+2分には大迫勇也がPKを確実に仕留め、同点とする。
その8分後、FC東京はアダイウトンの個人技で奪ったゴールで勝ち越す。だがこれで試合は終わらない。90+14分、大迫の折り返しに山口蛍が鮮やかなボレーを叩き込み、劇的な同点弾。激闘を繰り広げた両チームが勝点1を分け合う結果となった。
▼FC東京のチーム採点「5.5」
決して主導権を握った試合ではないが、大迫や武藤嘉紀からそれなりに自由を奪うなど神戸にリズムを作らせなかった点はポジティブだった。今季途中のピーター・クラモフスキー監督就任(6月)を境にカウンターの切れ味は増しており、この日もスピーディな攻撃を展開できていたのは成長の証と言えるかもしれない。
ただ、勝てるゲームを落とした印象のほうが強い。松木のPK失敗にチームが動揺しなかったところまでは良かったが、曖昧な守備からのPK献上で1−1の同点になると、後半アディショナルタイムに再びリードを奪いながら中途半端なディフェンスのせいで被弾と終盤以降はピリッとしなかった。
この試合に限ってはCB木村誠二を投入しての3バックがあまり機能せず、脆さを露呈。「悔しさが残る」との長友佑都のコメントがすべてを物語る。前節の横浜戦に続く、終了間際での失点については渡邊凌磨曰く「偶然ではなく必然」。FC東京の勝負弱さを示す一戦だったとの見方はできる。
最後の最後に追いつかれたショックを踏まえれば、チーム採点は及第点の「6」に近い「5.5」となるだろうか。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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