2023年9月3日の福岡戦で、FC東京は1-2と敗戦。11分までに2失点したのが結果的に痛かった。0-2となったタイミングでかなりキツイ精神状態に追い込まれているように映ったのが、CBの木村誠二だ。

「神戸戦でああいう形で入って、2失点して、(福岡戦も)軽く2失点した時にちらついていたんですけど」(木村)

 その神戸戦、木村は1−0とチームがリードした状況の82分に投入された。しかし、そこから2失点に絡む体たらく。その時の悪夢が“ちらついて”いたのかもしれない。

 CBはデリケートなポジションで、ひとつの判断ミス、パスミスが直接失点につながるリスクを承知しながら戦っている。メンタル的に一度崩れると立て直すのは難しく、一つひとつのプレーが後手に回るケースも。それでも、福岡戦の木村はそこから持ち直した。

「やるしかないし、サポーターも大勢応援しに来てくれているので、やっぱり勝つ姿を見せたかった。何より、自分がもっとできるんだということを証明したかった」
 
 ただ、チームとして結果は出せず、木村自身も持ち直したとはいえ及第点以上のパフォーマンスだったかと言えばそうではなかった。誰より、それは本人が理解している。

「ここ3試合(横浜戦、神戸戦、福岡戦)に関わって、全て2失点している。結果という意味でも良くなくて、もっと頑張らないといけないと思いました」

 ここからさらなる成長を遂げるために、自らのパフォーマンスで現状を打破するしかない。U23アジアカップ予選に臨むU-22日本代表に選ばれるなどポテンシャルは十分なのだから、クラブでの試練を乗り越えて大きく成長してほしい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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