今季からジュビロ磐田のトップチームでプレーしている“若き至宝”後藤啓介が何より求めているのは結果である。

「試合を見ていない人が見るのは『数字』だと思うので、そこにはこだわらないといけない」

 いかにもストライカーらしい発言だ。その数字を残すために「シーズン前にあった貪欲さや勢いを取り戻さないといけない」と、本人は自分に言い聞かせている。

「悩むよりも、プレーして失敗するほうが大事」

 これもまたストライカーらしい発言だ。生粋のFW、そう言っても過言ではない。

 そんな後藤が「めちゃくちゃ見ている」のがハーランド(マンチェスター・シティ)のプレー。昨季のプレミアリーグ得点王から果たして何を学ぶのか。

「動き出しや嗅覚が抜群。動いてないように見えますが、見えないところで駆け引きをやっているはずで、一つひとつのプレーが勉強になります」
 
 具体的にはどういう点が勉強になるのか?

「動き出す前のポジショニングですね。味方選手がパスを出しやすい、見やすいポジションを取っているからこそ、ボールに素早く反応できるし、自分のアクションで呼び込むこともできる。動き出しよりも(その前の)ポジショニングが上手いと思いますね」

 そのハーランドを「是非超えて欲しいです」と言ってみると、本人は笑みを浮かべてこう答えてくれた。

「超えられたらラッキーぐらいで(笑)」 天賦の才に恵まれただけでなく、努力や失敗を重ねてここまで成長してきた後藤なら、いずれ──。世界的なストライカーとして、ハーランド並のインパクトを提供してくれるはずだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)