9月24日、湘南ベルマーレはJ1第29節で川崎フロンターレと対戦する。

 クラブのJリーグ加盟30周年を記念し、試合は国立競技場(以下、国立)で開催される。注目すべきは湘南のエース、大橋祐紀だ。この背番号17は高校時代、千葉県の八千代高でプレー。チームが全国高校選手権に出場した2012年当時は1年生だったため、トップチームでの出場機会がなかったが、高体連出身のストライカーにとっても国立は“聖地”だ。

 大橋は国立に対しての想いをこう語っている。

「僕は高体連出身。国立は目ざすべき舞台でした。僕はそこに立ったことがないですが、常に立ちたいと思ってサッカーをしてきたので、30周年記念として国立でプレーできるチャンスがようやく来たのはすごく嬉しいですし、結果を残したいです」

 大橋は今季、8ゴールでキャリアハイを更新中。また、リーグ戦直近6試合(第23節のサンフレッチェ広島戦から第28節の北海道コンサドーレ札幌戦まで)で4ゴール・2アシストと絶好調だ。本人も手応えを口にする。
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「まだまだレベルアップしないといけない部分も多いですが、フォワードとしてチームを引っ張っていくプレーや全体を落ち着かせるプレーは手応えを感じています。あとは毎試合、波なく良いプレーを継続して発揮していきたいですね」

 最高の状態で挑む、自身初となる国立でのゲーム。当然、ゴールを期待されるが、大橋はあくまでチームの勝利を何よりも優先する。

「もちろん、自分がゴールを取れれば良いですが、そこにこだわっていられる状況でもないので、絶対に勝点3を奪えるように。どんな形でもいいので、粘り強く、泥臭く、勝利にこだわって戦います」

 最後に、クラブ初の国立開催へ向け、奔走するクラブスタッフに労いの言葉を送った。

「自分たちはサッカーに専念させてもらっていて、詳しいことは分かりませんが、運営スタッフなど関わっているすべての方が尽力してくれている。自分たちはピッチでその努力に応えたいです」

 記念すべきゲームで勝利を飾るため、そしてチームのJ1残留のため。身を粉にして戦う27歳の点取り屋の躍動を期待したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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