[J1第28節]湘南 0−2 川崎/9月24日/国立競技場

 一時はリーグ戦で6戦未勝利(2分4敗)と厳しい時期を過ごした川崎だが、28節の湘南戦に勝利し、公式戦3連勝を飾った。

 27節のFC東京戦で勝利を挙げると、アウェーでのACL初戦でもジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)を下し、湘南戦もしっかり勝ち切ってみせたのだ。

 アウェーで完敗を喫した26節のC大阪戦(●0−3)のあと、リーグが約2週間のインターバルを設けたことで、川崎も様々な新しい形に挑戦。攻守のやり方をアップデートするとともに、3バックの採用にもチャレンジし、湘南戦は従来の4−3−3ではなく3ー5−2でスタートした。

 2トップのレアンドロ・ダミアン、山田新がそれぞれゴールを挙げるなど、新システムの特長もよく現われる形となった。

【PHOTO】川崎の出場16選手&監督の採点・寸評。L・ダミアン、瀬川、脇坂らも候補もMOMは先制弾のストライカーに。大南は最終ラインを牽引
 
 これまでは時間をかけて4−3−3を磨いてきたが、今は新たなトライがチームに良い影響をもたらしているように映る。その点を試合後に、鬼木達監督に訊いた。

「おっしゃられたとおり、自分が2020年ですかね、4−3−3を採用した時もそうですが、何かシステムを変えたり、変化を起こした時は、今回もそうですが、非常に会話が、コミュニケーションが増えます。そういう意味で言うと、それがエネルギーになっているのかなという想いはあります。

 守備の仕方もそうかもしれませんし、攻撃のやり方も含めて考えているなかで、そこへのエネルギーは自然と出ていて、それが今、良い方向にいっているんだと思います」

 新たな挑戦を通して徐々に活気づいてきた川崎。この勢いが持続できるのか興味深い。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

「パーフェクトなゴールだ」川崎FW山田新、鮮烈コントロールショット弾にファン喝采! L・ダミアンも「めちゃくちゃ大仕事」

【PHOTO】国立開催の神奈川ダービーを制し、喜びに満ち溢れた川崎フロンターレを特集!

【PHOTO】試合前の会場を盛り上げた、ベルマーレOBvsフロンターレOBによるPK対決を特集!