果たして、緊急事態なのか。

 確かに、11月8日に発表された招集メンバー26人のうち5人が離脱したのは異常だ。前田、川辺、伊藤敦、古橋、そして三笘と、ここまで立て続けに負傷者が出るのは稀だろう。ただ、だからと言って、緊急事態と騒ぐほどのことでもない。

 追加招集された細谷、佐野は「いずれA代表に」と評されていた逸材、同じく追加招集の渡辺もヘントで素晴らしい活躍をしているセンターバックなのだから、戦力として期待できる。さすがにアウェーのシリア戦で彼らを抜擢するのは厳しいように映るが、ミャンマー戦でなら展開次第でチャンスはありそうだ。

 そもそも、こうした事態も想定して、森保監督は3チーム構想を考えているのではないか。6月のペルー戦の前日会見では以下のように述べている。

「システムも人の組み合わせも、多くの選択肢を持てるような試合にできれば。選手層も1チームだけでなく2チーム、3チーム分というように、よりレベルの高い層からその都度の活動や大会にベストな選択をしていけるようにしたい。今のメンバーを見ても力のある選手は多い。各ポジションに同等の力を持つ選手たちを少しでも多く、何があっても準備できるチーム作りをしたい」
 
 実際、カタール・ワールドカップ後の代表戦で森保監督は最初の試合と次のゲームでメンバーを大幅に入れ替えている。例えば9月のトルコ戦はドイツ戦から先発10人を変更し、10月のチュニジア戦ではカナダ戦からスタメン7人を代えているのだ。

 そうやってチーム力を高めてきたのだから、ここにきて森保監督が平静を失うことはないだろう。捉え方によっては、第2次森保ジャパンが発足して以来、10月まで積み上げてきた“チーム力”を示す絶好の機会が今回の連戦ではないのか。森保監督は腕の見せどころである。

 三笘や古橋が離脱しても、伊東や久保らがいる。コンディションが気がかりな冨安がたとえ出場できなくても、谷口や伊藤洋らがいる。

 もちろん、ミャンマー戦で何が起こるかは分からない。おそらくベタ引きの相手を攻略する試合になるだろうが、ここで負けるようなら所詮、そこまでのチーム。いずれにしても、緊急事態と騒ぐほどのレベルではない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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