約3カ月ぶりの先発出場の出来は、上々の評価を受けている。

 ラツィオの鎌田大地は3月30日、セリエA第30節のユベントス戦でスタメンに名を連ね、80分までプレーした。鎌田がリーグ戦で先発出場したのは、1月7日のウディネーゼ戦以来のことだ。

 マウリツィオ・サッリ前監督が辞任し、イゴール・トゥドール新監督が就任したラツィオは、システムを変更して初陣に臨んだ。鎌田は惜しいシュートを放つ場面や、フェデリコ・キエーザに激しくチャージしてボールを奪うなど、攻守両面で奮闘を見せた。

 試合は鎌田がベンチに下がったあと、交代出場したマテオ・ゲンドゥジのクロスにアダム・マルシッチが頭で合わせ、ラツィオがアディショナルタイムに決勝点をマーク。劇的な勝利でトゥドールに初白星をもたらしている。

 久しぶりに長い時間のプレーとなった鎌田は、交代前に脚をつった様子も見せた。だがそのパフォーマンスは、現地メディアにも好評だったようだ。

 イタリア大手紙『Gazztta dello Sport』は、及第点を上回る6.5点の採点をつけ、「トゥドールのサプライズのひとつだった」と報じている。

「ゲンドゥジは短い時間でポテンシャルを分からせた。だが、日本人選手は知られていなかったガッツとインテンシティで動いた。これはトップ下か?」
【動画】鎌田が奮闘!ユベントス戦で猛プレスからチャンス構築
 ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』も、同じく6.5点をつけ、「無限のボールタッチにランニングや追走。ラツィオに来てからよりも、フランクフルトで称賛された選手に近い様子だったことは間違いない」と評価した。

 やはり6.5点採点だった『Eurosport』も、「トゥドールのサプライズチョイス。気合十分でスタートし、わずか4分でシュートを放った」とたたえている。

「全般的にはボランチ/レジスタとして好まれ、納得させた。ダニーロ・カタルディとは良い理解。ラツィオの組み立てに継続的に存在していた」

『calciomercato.com』は及第点の6点をつけ、「トゥドールが彼を生き返らせた。シーズンを通じて見られなかったような走りとファイトだった」と称賛している。

『SportMediaset』は同じ6点をつけ、「中盤で自分の仕事をした」と評価。ただ、前半22分に相手守護神のミスから迎えた好機を生かせなかったことも指摘した。

 やはり6点とした『ilGiornale』紙も、同じ場面に言及しつつ、「ナーバスで少しファウルが多かった。主役に戻りたいと望んでいるのだろう」とやや辛口。だが「後半は自信を深めた」と伝えている。

 一方、ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は、5.5点と及第点を下回る採点。「インテリジェントなプレーといつものミスが交互だった」と、良いところもあったが悪いところもあったと評した。

「新たな役割でもっと落ち着くことができ、責任も減ったかもしれないことは確かだ。ひどい試合ではなかったが、忘れることのできない一戦でもなかった」

 だが、出場機会に恵まれず、短い時間で本来の力を発揮できていなかった直近と比べ、希望が持てる一戦となったことは間違いない。新体制のラツィオで鎌田が輝けるのか、今後が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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