U-23日本代表は4月19日、U-23アジアカップのグループステージ第2戦で、UAEと対戦し、2−0で勝利を収めた。

 この一戦で、日本は先発7人を入れ替えた。スカッド全員を使うのがもはや日本サッカーのベースになっている印象だ。最近のメジャー大会を見ると、年代を問わず、日本代表は(特にグループステージで)ローテーションを採用している。層が厚いからできるわけで、日本サッカーの人材育成が羨ましさを感じる部分でもある。UAEを破り、2試合から勝点6を獲得。結果も残している。

 そのUAE戦は内容的にもポジティブだった。先発を半分以上入れ替えても、シュート23本、ゴール期待値はxG3.31という攻撃力を見せた。クロスバーを叩いたのが3回、VARでPKと得点が取り消された不運もあった。5−0で勝ってもおかしくない内容だった。チャンスを作り出す能力は今大会ではサウジアラビアと並んでトップだと思う。

 ただ、逆に言えば、決定力は涙が出るほど乏しい。とくに後半、最後の佐藤恵允のシュートミスは衝撃的だった。クロスが驚くほどするほど正確なチームなのに、フィニッシュがあれほど精度を欠くのは理解できない。
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 これまで、日本のA代表はこうしたトーナメントで、いい内容でも、最後の1%が足りなくて敗退するというケースがあった。このU-23日本代表も、そうなれなければいいと思う。グッドプレーヤーはたくさんいるが、最高の選手や真のヒーローがいない点もA代表と重なる。

 FW陣に得点がないところも気掛かりだ。韓国の立場としては、次の日韓戦までは眠っていてほしいというのが本音だが...。

 ベストメンバーを固定しない方針で、目標(優勝)を達成できるどうかはまだ分からない。ローテーションは負担を軽減できる一方で、ベストでないと、90分の中でチームパフォーマンスを100%爆発させるのがなかなか難しい。

 2、3人ぐらいの変化であればいいが、試合ごとに半分以上先発が代わるとパフォーマンスの発揮や維持が簡単ではないと思う。タレント豊富なフランス、イングランド、スペイン、アルゼンチンなどの強豪国でも、ある程度メンバーを固定させて戦っている。
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 UAE戦で特に印象に残った選手は、右の山田楓喜と左の佐藤の両ウイングだ。前者は自分のテンポがあり、ボールを止めてからパスとかクロスを送り込む。いったんスピードは落ちるが、的確にいいボールを配給する。

 一方、後者はとにかくドリブルで突破しようとする。全然タイプの違う両サイドは、相手としては守るのがなかなか難しいと思う。

 サイドバックも右の関根大輝は安定感があり、左の大畑歩夢はクロスを何度も送り込むなど、タイプが異なっている。
 日本と韓国は勝点6で並んだ。両国ともA組1位との対戦は避けたいだろうから、日韓戦は面白くなる。

 日本はまたローテーションをするだろう。一方の韓国は、グループステージ突破を決めているとはいえ、日本戦でも考え得るベストな11人を送り出す可能性が高い。なぜなら、日韓戦の結果は韓国のファンにとって一番重要だからだ。

 ベスト8に進んでいるかどうかは関係ない。もし日韓戦で、100%で臨まずに悪い結果が出てしまったら...韓国の監督はひどい目に遭うのだ。

文●ホン・ジェミン(フリーランス)

【著者プロフィール】
英サッカー専門誌『Four Four Two』韓国版の編集長など経てフリーに。2024年のアジアカップでは日本戦も全試合取材。韓国代表ファン・ヒチャンの自宅で独占インタビューを行なうなど選手の信頼も得ている。

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