現地時間7月19日、英国メディア『BBC』が「史上初めて」の発表をした。自局で契約を結んでいるリポーターたちとの契約金を公表したのだ。
 
 その発表によれば、BBCは同局で働くメインリポーターに対して年間で総額3000万ポンド(約43億5000円)を支払っているという。そのなかでトップは、音楽ラジオ番組の司会を務めるクリス・エバンス氏で、225万ポンド(約3億2600万円)を受け取っている。
 
 また、2番目に給与が高いのが、人気サッカー番組『マッチ・オブ・ザ・デイ』で司会を務めているガリー・リネカーだ。名古屋グランパスにも所属した経験を持つ元イングランド代表FWは、年180万ポンド(約2億6100万円)を手にしている。
 
 ちなみにスポーツ部門でリネカーに続く給料を手にしているのは、元イングランド代表FWのアラン・シアラーだ。50万ポンド(約7250万円)が支払われている。
 
 リネカーの司会者としての活躍ぶりは周知の通りだろう。2015年12月に宣言した「レスターが優勝したらパンツ一丁で番組に出る」という公約を、レスターが奇跡の戴冠を果たした翌2016-17シーズンの開幕日に果たして、日本でも大きな話題となった。
 
 加えて、現役時代に一度も退場と警告を受けなかったプレースタイルと同様の紳士的かつ丁寧な番組進行、さらに時折見せる辛辣な解説は、目の肥えたイングランドのフットボール・ファンをも唸らせている。
 
 イングランドで53年間続いている人気番組の司会者を務めるリネカーは、今回の給与公表に自身のツイッターでこう反応している。
 
「今日はBBCの幸せな給料日だ。より多くの給料を支払おうとする代理店と他のテレビ局を非難するね。そのとき僕は鈴のヘルメットを置いていたかな?」
 
 映画やドラマなどで物乞いをする時に使用される英国軍のヘルメットを引き合いに出して自論を展開したリネカーは、具体名こそ避けたが資金力にモノを言わせようとする他メディアに物申した格好だ。
 
 一連の給与公開について、BBCのトニー・ホール理事は、「多くの人々がこの金額を非常に大きい額だと感じていることを我々は良く理解している。ただ、非常に競争的な市場においては致し方が無い。他にもっと支払っているところもある」とラジオ番組内で説明。日本のNHKと同じく民間からの受信料や税金などで運営されているBBCが、無駄遣いをしているわけではないと強調した。
 
 真面目な仕事ぶりが評価されるリネカーは、「僕はこの仕事とBBCスポーツを愛し、何より評価しているよ」とBBCを称賛。サッカー界同様に競争の激しいメディアの世界に身を投じた元イングランド代表FWのセカンドキャリアは、今のところすこぶる順調なようだ。

【2017年欧州夏のメルカート】新天地を求めた主な選手まとめ