今夏の移籍市場でエバートンを退団し、トッテナムに移籍すると目されていたイングランド代表の期待の星ロス・バークリー。しかし、その移籍話は実現せずに終わる可能性が浮上している。英国メディア『BBC』など複数の現地メディアが報じている。
 
 バークリーはタンザニアとオランダで行なわれているエバートンのプレシーズンツアーを欠席し、現地時間7月19日に痛めていた鼠蹊部の手術を受ける。これから本格的なリハビリに臨むため、8月12日のプレミアリーグ開幕戦に間に合わない見込みだという。
 
 エバートンとは2018年6月までの契約を結んでいるバークリーは、キャリアのステップアップを望み、クラブからの延長オファーを蹴ってきたことが英国の複数メディアで報じられてきた。そんななかで熱心に声をかけてきたのが、チーム強化を目論むトッテナムだった。
 
 英紙『インデペンデント』によれば、昨シーズンは54年ぶりに2位でプレミアリーグをフィニッシュしたトッテナムは、バークリーを「イングランドで最も素晴らしいタレントである」と高く評価。ダニエル・レビー会長は幾度となくオファーを送っているという。
 
 しかし、トッテナムの提示額とエバートンが要求する5000万ポンド(約72億5000万円)には開きがあり、合意には至っていなかった。それに加えて、今回の手術という事情もあり、バークリーの今夏の去就はより不透明となってしまった格好だ。
 
 とはいえ、今夏にエバートンはアヤックスからダフィ・クラーセンを獲得し、さらにマンチェスター・Uからウェイン・ルーニーを復帰させた。これによって攻撃の核となるプレーヤーの枚数は揃っている状態だ。そうしたチーム状況を加味すれば、これまで通りバークリーに定位置が与えられるとは考えにくく、本人がこの状況に不満を抱く可能性は高い。
 
 また、エバートンにとっても1年後にバークリーを無償で放出することは得策とは言えないだろう。となれば、設定金額を下げてもトッテナムから移籍金を稼ぐシナリオは十分にありえる。
 
 欧州の移籍マーケットは8月31日まで。それまでにバークリーは鼠蹊部を回復させて、新天地へと渡っているのだろうか? それともエバートン残留を決断するのか? イングランド屈指のタレントの動向に注目だ。

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