今や、欧州サッカーの界の風物詩となった移籍マーケット。欧州の各クラブが新シーズンに向けて新たな戦力を補強するだけのことだが、トップスターが天文学的な移籍金額でビッグクラブ間を行き来する様は、まさに一大スペクタクルショーとなっている。


 そんな、サッカーファンにとっては楽しい移籍マーケットだが、現場、とりわけチームを率いる監督にとっては、現在のシステムは大きな困難を伴うものであるようだ。
 
 通常、欧州の主要な国での夏の移籍マーケットは8月末日(一部の国は9月初旬)で閉められるが、その時にはすでに、各国のリーグ戦は開幕している。つまり監督は、新たな選手が加わる、あるいは自チームから選手が出ていく可能性がある状態で、チーム作りを強いられる。
 
 この状況を嘆くともに、UEFAに対してルールの見直しを訴えたのが、マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラだ。『デイリーメイル』が、スペイン人智将の“訴え”を紹介している。
 
「現在、8月31日が移籍マーケットの最終日となっているが、この設定はUEFAの大きな過ちだ。シーズンが始まった時に、マーケットは閉められるべきだと思う。現行のルールでは、あまりに期間が長すぎる」
 
「我々は今、先が見えないままオフシーズンを過ごし、シーズン開幕を迎えることを強いられている。今一緒にいる選手が、このままチームに居続けるのか、あるいは新たな選手がやって来るのかも分からない状態でだ。これでは、チームを作るのに全く時間が足りない」
 
 このように現状への不満を吐き出した“ペップ”は、改めて「UEFAが移籍に関する日程を見直してくれるよう望んでいる」と語った。
 
 ちなみに今夏、マンチェスター・CはベンフィカからGKエデルソン、モナコからベルナルド・シウバ、そしてトッテナムからSBのカイル・ウォーカーを獲得しているが、新シーズンに向けての補強費の総額は2億5千万ポンド(約360億円)を見積もっているとされている。
 
 さらに3、4人の補強が予定されており、その候補リストのなかには、モナコのSBバンジャマン・メンディとアーセナルのアレクシス・サンチェスが含まれているといわれるが、メンディについては、5千万ポンド(約73億円)でのオファーをモナコに拒否されたと報じられたばかりだ。
 
 一方のA・サンチェスについて、ペップは「彼はアーセナルの選手だ。他のクラブの選手について語るのは控えたい。私自身、他クラブの監督が私のチームの選手の獲得について話していたら気分が悪いからね」と語っている。
 
 20日(現地時間)、米国ヒューストンで行なわれたマンチェスター・ユナイテッドとの「ダービー」を0-2で落としたマンチェスター・C。まだ、準備は始まったばかりだが、2年目での巻き返しを誓うペップには、この先、自身が語った通り、難しい状況下での仕事が待っている。