プレミアリーグ屈指のDFの望みはやはりビッグクラブへのステップアップなようだ。現地時間7月21日、サウサンプトンの指揮官マウリシオ・ペジェグリーノが、チームの主軸CBであるフィルジル・ファン・ダイクを練習に参加させない意向であると明かした。英メディア『BBC』などが伝えている。
 
 新シーズンからサウサンプトンの監督に就任したペジェグリーノにとっては、まさに最初の試練というべき事態だろう。

 2015年の夏にセルティックから加入して以来、守備陣の柱として活躍し、昨シーズンはキャプテンとしてもチームを統率したファン・ダイクが、今夏中の退団を改めて志願してきたというのだ。
 
 アルゼンチン人指揮官は、「彼は『移籍に気持ちが向いているから、今は一緒にプレーすることができない』と私に言ってきた」と明かしている。

 そして、「『君がサウサンプトンに気持ちが向いていないのなら、一人でトレーニングする必要がある』と彼に伝えた。私はサウサンプトンのためにも、100%の力を注げる選手と仕事をする必要があるんだ」と語り、オランダ代表CBへの処遇を公表した。
 
 ただ、その一方で「彼は素晴らしいプレーヤーだから、考えを改めてくれることを私は願うけどね。あまり言いたくはないが、彼は100%チームに必要だ」と、ファン・ダイクの残留を希望するコメントも残している。

 最後にペジェグリーノ監督は「繰り返し言うが、今は身体だけではなく、心も伴っている選手たちと一緒にトレーニングをしたいんだ」と“フォア・ザ・チーム”を重要視することを明らかにした。
 
 チャンピオンズ・リーグ出場を希望するファン・ダイクが退団報道は、これまでも伝えられてきた。

 しかし、今年6月にはリバプールが不当に同選手に接触したとサウサンプトンが公表し、プレミアリーグに調査を依頼していた。これを受けてリバプールは即座に謝罪するなど、そのサウサンプトンの強硬な姿勢に移籍は立ち消えになったものと見られていた。
 
 それでも高さと強さだけでなく、足下の技術にも長けているプレミアリーグで最高クラスのCBへの、ビッグクラブからの関心は尽きることなく、チェルシーやマンチェスター・Cも獲得に乗り出したと伝えられた。
 
 そうしたなかで今回の一件を受けて、英紙『リバプール・エコー』は、再びリバプールが移籍先の最右翼に名乗りを上げるだろうとしている。

 同紙は、「彼らは謝罪後もファン・ダイクをチェックし続けている。同選手が移籍を決断した時、巨額の入札を行なうことは間違いない」と書き綴った。
 
 また、英紙『サン』が、「いまだ、クロップのNo1ターゲットであり、サウサンプトンに対して公正な取引を申し出る」と報じれば、同じく『ミラー』は、「具体的に交渉を進めてくれているリバプールへの移籍を魅力的に感じている」と、ファン・ダイクの心情が再建を目指す名門への移籍に傾いていると伝えている。
 
 サウサンプトンとは2022年6月まで契約を結んでいるファン・ダイクの契約解除金は、6500万ポンド(約94億2500万円)になると英国メディアでは伝えられている。

 しかし、今回の本格的な移籍志願で、チームに不満分子を置いておくわけにはいかないと同クラブが考えれば、金額を見直す可能性もあるだろう。
 
 はたして、プレミアリーグ屈指のCBは、相思相愛が伝えられるリバプールへと旅立つのか? その去就に刮目したい。

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