6月末まで柴崎岳の所属クラブだったテネリフェが、新たな日本人選手を獲得した。1998年3月27日生まれの19歳、吉村裕哉(よしむら・ゆうや)だ。サイズは175センチ・59キロで、テネリフェB(リーガ・エスパニョーラ3部)とのプロ契約である。
 
 日本国内ではまるで名が知られていない存在だ。それもそのはず。東京都出身の吉村は中学卒業と同時にスペインに渡り、様々なクラブのカンテラ(下部組織)で研鑽を積んできたのだ。主にマドリードを拠点に、3年間を過ごした。
 
 転機が訪れたのは、2016年の3月だ。リーガの強豪ラージョ・バジェカーノのカンテラ入団が決定。すぐさま中盤で主軸の一角を担うようになり、サイドや2列目を根城にしながら、随所で持ち前の技巧と自慢の左足を披露した。そこでの活躍が認められて今回、テネリフェBとの契約にこぎ着けたわけだ。
 
 吉村はテネリフェの公式サイトで「テネリフェという伝統あるクラブでプレーできる機会をもらい、本当に嬉しいです。大きな夢と野心をもって臨みたい」とのコメントを寄せた。地元紙の『eldorsal』は「ボールスキルに長けた攻撃的MFの加入だ。“今回も”テクニックに秀でている」と評している。
 
 切望した柴崎の慰留を果たせなかったテネリフェが、新たな日本人選手の獲得を決めた。サポーターの反応は良好で、「ガクのようなファンタスティックなプレーを期待している!」「早くトップチームに昇格して勝利に貢献してほしい」など、好意的な書き込みが相次いでいる。
 
 スペインで5年目を迎える若き叩き上げは、プロ選手として迎える初のシーズンでどんなパフォーマンスを見せるのか。ヘタフェの柴崎、エイバルの乾貴士、タラゴナの鈴木大輔に続く、リーガ4人目のハポネス誕生だ。