サッカー界きっての“お騒がせ男”、アントニオ・カッサーノがまたもやらかした。なんとヴェロ―ナと契約後の2週間で、二度目の引退宣言をしたのだ。
 
 元イタリア代表FWのファンタジスタは昨シーズン、サンプドリア首脳陣と揉めて構想外に。今年1月に契約解除して無所属となり、16-17シーズンは公式戦で1試合もプレーしなかった。
 
 国内外の様々なクラブからのオファーが報じられる中、7月10日には昇格組のヴェローナと1年契約。サンプドリア時代の盟友ジャンパオロ・パッツィーニとの黄金コンビ復活に期待がかかった。
 
 すると、そのわずか8日後の18日、ホームシックを理由に引退を仄めかす。しかし、同日の会見では、「俺はヴェローナに残る。たしかに今朝はメンタルが弱くなっていた。でも、カミさんがこう言ってくれたんだ。『私も子供たちも、あなたがプレーするのを見ないわけにはいかないのよ』ってな」と、引退をまさかの即日撤回した。
 
 これで一件落着かと思われたが、そう簡単にはいかないのがカッサーノだ。再びモチベーションを失い、退団を直訴したようだ。現地時間24日、ヴェローナのマウリツィオ・セッティ会長がこうコメントした。『ANSA』が伝えている。
 
「カッサーノはフィジカル的にも技術的にも素晴らしい状態にある。でも、頭が正常じゃないんだ。彼はヴェローナを去る。喋ったと思えば黙り込んだり、精神的に不安定なんだ。チームにいると穏やかになれないようだ。残念だよ」
 
 カッサーノは妻カロリーナ・マルチャリスのツイッターを通じて、「引退はしない。ヴェローナで続けないだけ」とコメント。しかしその直後、同じアカウントで声明文が公開された。
 
「カロリーナが間違っていた。考えた末に俺は決めた。アントニオ・カッサーノはもうサッカーをしない。セッティ会長、フスティSD、ペッキア監督、選手、ファン、ヴェローナの街に謝罪したい。35歳の俺にとって、優先順位は妻と子供(2人の息子)の傍にいることだ」
 
 その愛する家族はジェノバに住んでいる。1週間前の引退宣言→撤回という流れを考えると、またもや決断を覆す可能性も捨てきれないだろう。同地に本拠を置く古豪ジェノアへ移籍するのではないかと報じる現地メディアもある。
 
 類稀な創造性と技術を併せ持ち、ローマ、レアル・マドリー、ミラン、インテルと数々のビッグクラブを渡り歩いたものの、各所で幾多のトラブルを起こしてきたカッサーノ。はたして、お騒がせ男の行く末やいかに……。