夏の高校王者を決めるインターハイ(高校総体)が7月29日から宮城県で開催される。男子は代表55校、女子は9地域の代表16校が激しい戦いを繰り広げる。
 
 代表校の選手たちは、必ずしも出身都道府県のチームに所属しているわけではない。越境入学によって、出身地とは異なる都道府県のチームに所属している選手も多数いる。
 
 本稿では、インターハイに出場する男子全55チームの選手の出身地を集計。47都道府県のランキングを作成した。インターハイは2校出場の都道府県が8つもあるため、精度の高いランキングではないが、それでもやはり地域間の特長は表われている。
 では1位から順にランキングを見ていきたい。
(※本稿の集計に使用した資料は、7月12日発売の『高校サッカーダイジェスト』vol.21です)
 
――◆――◆――
 
2017インターハイ
出身都道府県別 出場選手数ランキング(1〜10位)
※( )内は地元代表校の出身者数
1位:大阪[2]……81人(31人) 昨年2位↑
2位:東京[2]……79人(28人) 昨年1位↓
3位:神奈川[2]…58人(38人) 昨年4位↑
4位:愛知[2]……55人(38人) 昨年5位↑
5位:埼玉[2]……54人(33人) 昨年3位↓
6位:兵庫…………49人(20人) 昨年8位↑
7位:北海道[2]…40人(39人) 昨年6位↓
8位:奈良…………33人(18人) 昨年19位↑
9位:宮城[2]……32人(29人) 昨年43位↑(※昨年は1校のみ出場)
10位:千葉[2]……29人(12人) 昨年9位↓
※[2]=2校出場の都道府県
※1チームの登録人数は20人
 
 1位は最大の人口を抱える首都ではなく、東京を2人上回った大阪という結果になった。他地域への人材輩出という面でも、この2地域は別格で、大阪が50人、東京は51人が地元以外のチームから出場する。
 
 さらに3位以下は神奈川、愛知、埼玉と2校出場の大都市圏が続く。そんななかで健闘を見せたのが、6位に食い込んだ兵庫だ。全体49人のうち、他県から出場する選手数は半数以上の29人で、これは東京と大阪に次ぐ3番目の多さ。
 
 一方、前回大会の決勝で顔を合わせた市立船橋と流経大柏が今大会も代表校の座を掴んだ千葉は、29人で10位。トップ10の都道府県では唯一、代表校の地元選手の割合が半数を切っており、中学年代でハイレベルなクラブチームが多数存在する千葉ではあるが、この2校でメンバー入りすることは千葉出身の選手でも相当に難易度が高いようだ。


 11位の沖縄は、代表校の那覇西の全選手が地元出身。加えて近隣県から8選手が出場する。そのほか、10位台は都道府県代表校の地元出身率が高いのが特徴だ。
 
 しかし、そのなかで異彩を放つのが13位タイの福岡で、地元選手は8人で他県からの出場が17人となっている。代表校の東福岡には多くの有力選手が近隣県を中心にやってくる。そのため、やはり地元出身選手にとって、レギュラー獲得は狭き門となっているようだ。
 
2017インターハイ
出身都道府県別 出場選手数ランキング(11〜20位)
※( )内は地元代表校の出身者数
11位:沖縄……28人(20人) 昨年14位↑
12位:新潟……26人(18人) 昨年34位↑
13位:栃木……25人(19人) 昨年38位↑
13位:長野……25人(20人) 昨年19位↑
13位:福岡……25人(8人) 昨年19位↑
16位:京都……23人(13人) 昨年27位↑
16位:熊本……23人(17人) 昨年9位↓
18位:山形……22人(20人) 昨年27位↑
18位:広島……22人(19人) 昨年7位↓(※昨年は開催県で2校出場)
20位:鹿児島…21人(19人) 昨年30位↑
※1チームの登録人数は20人

 21位以降も多くの県で、代表校の地元出身選手の割合が多いが、そのなかで茨城は地元出身選手より県外選手のほうが多い結果に。鹿島アントラーズの下部組織を中心に、6県にわたり幅広く人材を供給している。また、クラブチームの切磋琢磨が盛んな滋賀も、越境する県外選手が5人と比較的多い。
 
2017インターハイ
出身都道府県別 出場選手数ランキング(21〜29位)
※( )内は地元代表校の出身者数
21位:岩手……20人(20人) 昨年19位↓
21位:秋田……20人(18人) 昨年14位↓
21位:茨城……20人(9人) 昨年29位↑
21位:三重……20人(17人) 昨年14位↓
25位:富山……19人(18人) 昨年13位↓
25位:山口……19人(16人) 昨年19位↓
25位:徳島……19人(19人) 昨年14位↓
25位:宮崎……19人(17人) 昨年34位↑
29位:福井……18人(17人) 昨年19位↓
29位:滋賀……18人(13人) 昨年14位↓
29位:岡山……18人(15人) 昨年30位↑
※1チームの登録人数は20人

 30位台以下は、代表校の地元出身割合が半分(10人)以下になるチームがほとんどで、代表校に10人以上の地元選手がいるのは、32位の佐賀、33位の愛媛、35位の岐阜の3県だ。
 
 そんななか、34位の大分は地元選手が6人と少なめだが、県外から9人の選手が出場。長崎総科大附(長崎)の安藤瑞季(3年)や東福岡(福岡)の阿部海大(3年)など、東京五輪を狙う年代別代表クラスも輩出するなど、3・4種世代のレベルの高さを窺わせる。
 
 また、サッカーどころの静岡は、代表校(静岡学園)の地元出身選手が昨年調査時の7人から1人減って6人となったものの、今回も県外からのエントリーはなく合計6人にとどまった。やはりテクニカルなサッカースタイルに憧れを抱き、名門・静岡学園の門を叩く他県の有力選手は多く、幼少期から静岡で揉まれた選手たちといえどもメンバー入りを掴むのは簡単ではないようだ。
 
2017インターハイ
出身都道府県別 出場選手数ランキング(32〜39位)
※( )内は地元代表校の出身者数
32位:佐賀……17人(13人) 昨年30位↓
33位:愛媛……16人(15人) 昨年12位↓
34位:大分……15人(6人) 昨年9位↓
35位:岐阜……14人(10人) 昨年37位↑
36位:和歌山…13人(8人) 昨年30位↓
37位:石川……9人(8人) 昨年39位↑
38位:高知……7人(7人) 昨年19位↓
39位:群馬……6人(4人) 昨年19位↓
39位:静岡……6人(6人) 昨年41位↑
39位:鳥取……6人(6人) 昨年42位↑
39位:長崎……6人(4人) 昨年39位→
※1チームの登録人数は20人
 
 今大会で最もバラエティー豊かなチーム構成となっているのが、12地区から選手たちが集結する選手権覇者の青森山田(青森)だ。つづいて11地区から構成される長崎総科大附、9地区の静岡学園、8地区の流経大柏(千葉)、帝京三(山梨)、立正大淞南(島根)、7地区の前橋育英(群馬)、尚志(福島)と続く。いずれも全国での実績と幅広いスカウト網を持つチームである。

2017インターハイ
出身都道府県別 出場選手数ランキング(43〜47位)
※( )内は地元代表校の出身者数
43位:福島……5人(4人) 昨年43位→
43位:山梨……5人(3人) 昨年45位↑
43位:香川……5人(2人) 昨年47位↑
46位:島根……4人(3人) 昨年45位↓
47位:青森……2人(2人) 昨年36位↓
※1チームの登録人数は20人