アーセナルにとっては待望の知らせと言うべきだろう。同クラブの指揮官アーセン・ヴェンゲルが、今夏の退団が噂されているチリ代表FWのアレクシス・サンチェスが現地時間7月30日にチーム練習に復帰すると公式サイトで語った。
 
 以前から、サンチェスについて「我々は彼を売らない」と力説していたヴェンゲルは、7月27日にアーセナルの公式サイトで、「アレクシスと(スコドラン・)ムスタフィは日曜日に初めてのトレーニングを行なう」と明言した。
 
 6月に行なわれたコンフェデレーションズカップに出場し、合流が遅れていたドイツ代表CBの戦列復帰も発表したフランス人指揮官は、「状態を確認してから決める」と前置きしたうえで、サンチェスを8月6日に開催される、チェルシーとのコミュニティーシールドに起用しない可能性を示唆した。
 
「もちろん、状態次第だが、全てのことを加味して決定を下す。彼の調子が上がってこなければ、控えになる可能性もある。ストライカーをベンチに置くことは、DFに対してそうするよりも簡単なことだ。なぜなら、短時間でインパクトを残せるからね」
 
 昨シーズン、プレミアリーグで24ゴールをマークしたサンチェスは、今夏中に新天地を目指すという噂が絶えない。

 とりわけ、パリ・サンジェルマン行きの報道は加熱しており、ロンドンとパリで同選手の代理人を交えて会談を行なったうえで、移籍金5000万ユーロ(約64億円)で合意したという報道も出ている。
 
 かつての恩師であるジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティも強い関心を寄せているとされているサンチェス。当人はいまだ去就に関して、明確なコメントを発していない。それでもなおヴェンゲルは、サンチェスの残留は固いと考えているようだ。英紙『テレグラフ』は、そのコメントを伝えている。
 
「我々が彼を売らないという考えは、昨シーズンの終わりから一貫している。なぜなら彼はチームに大きな価値をもたらし、そしてクラブも偉大な彼を愛しているからだ」
 
 アーセナルとサンチェスの契約は2018年6月までとなっているため、それまでに契約更新がない限りは、クラブはエースストライカーを来夏にフリーで手放すことになる。それだけに今夏の移籍市場における身の振り方は、双方にとって重要となるのは言うまでもない。
 
 そうしたなかでサンチェス残留を改めて強調したヴェンゲル。はたして、そんな老将の想いはサンチェスに届くのだろうか? 欧州の移籍市場が閉じる8月31日まで、興味は尽きない。

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