[J1リーグ19節]鹿島3-0甲府/7月29日/カシマ
 
 強豪セビージャを2-0で下した1週間後、中断期間をあけて再び開催されたJ1リーグ。鹿島は甲府戦の前半、枠内シュートが1本と苦戦を強いられたが、後半になって3点を挙げ、格下相手に手堅く勝点3を得た。
 
 勝利したとはいえ、1週間前に対峙したセビージャは、大岩剛監督をはじめ何人かの選手が「レベルの差を感じた」と語っていた。その“差”はJリーグで感じることの出来るものではなく、大きな刺激を鹿島の面々は受けたという。
 
 そうして迎えた甲府戦。強豪と相まみえた経験はどうように活きたのか。セビージャを相手に2得点、この日も1ゴールを決めた鈴木優磨はこう述べる。
 
「こないだのセビージャ戦とは真逆(の試合展開)だったが、(やっぱり)セビージャとの違いは感じた。セビージャはサイドを使うのが上手い。もっとセビージャ戦を糧にする試合を出来れば良かったが、こういう(前半のように苦戦を強いられる)試合は必ずシーズン中にある。後半は良かったが、前半から圧倒して自分たちからアクションを起こせるようなサッカーをしたい。勝てたことは良かったが、修正点は多かった」
 
 3-0の快勝でも、慢心は一切なかった。それは欧州でも指折りの強豪と対戦し、国内では感じることの出来ない高い次元のレベルを経験したことによるものだろう。
 
 鈴木の言葉からも分かるように、白星でもチームに満足感はない。強豪セビージャと対戦し、上のレベルを経験した王者には、連覇に向けてわずかなスキも見られなかった。
 
取材・文:志水麗鑑(サッカーダイジェスト)