浦和レッズは7月30日、成績低迷を理由にミハイロ・ペトロヴィッチ監督の解任を発表した。杉浦大輔コーチ(通訳)との契約も解除した。

 後任は堀孝史(ほり・たかふみ)トップチームコーチ。J1残留争いに巻き込まれた2011年に解任されたゼリコ・ペトロヴィッチ監督の後任を務めて以来、6年ぶり二度目の指揮となる。
 
 30日の練習後、堀新監督がメディアに向けて、次のように抱負を語った。
 
 堀新監督は「ミシャさん(ペトロヴィッチ監督の愛称)との5年半、一緒に様々な経験を積ませてもらい、多くのことを学ばせてもらい感謝の気持ちしかありません。(解任は)当然自分にも責任があるが……、ひとりに責任を負わせてしまい、申し訳なく思っています。昨日の試合(札幌戦、0-2で敗れる)のあとも当然、一緒に順位を上げて行きたいという気持ちしかなかった」と言う。
 
 しかし30日早朝、クラブフロントからペトロヴィッチ前監督の解任が告げられ、後任への就任を要請された。
 
 堀監督は「ミシャさん(ペトロヴィッチ監督の愛称)と一緒に」と改めて伝えたものの、フロントから「それは適わない。クラブが決断したこと。クラブも、チームもこれから続けていかなければいけない」と伝えられたという。

 そのうえで新指揮官は、「元いた場所(リーグ首位、リーグ制覇を狙える順位)に這い上がれるように、選手と一緒にやっていきたい」と要請を受けた。
 
 今後の選手起用の基準については、「この苦しい状況下で本当の意味での競争をしながら、身体、心、戦う姿勢、そういった本当の意味で戦う準備のできている選手でゲームに臨みたいと、選手にも伝えました。まず次の大宮戦に向けて、選手たちはやってくれると期待しているし、スタッフとともに良い方向に持っていきたい」と、『チーム内の競争の活性化』をポイントに挙げた。
 
 またチーム再建への課題に挙げたのが『失点減』だ。
 堀監督は次のように語った。

「失点が多いことはもちろん分かっている。どうにかしようとしているが、選手も上手く表現できず、固くなり、気負いすぎといえる状況になっている。話し合って続けていきたい」。そのように選手の負っているプレッシャーを開放したい意向を示した。
 
 また、ミシャスタイルにどのように独自のカラーを付けていくのか? その点について堀監督は「世間では数字を並べたシステムのことがいわれるが、それがすべてではない。システムよりも、確立してきたスタイルを継続することが大切。相手もあることで、そのt気に変わってくることもある」と強調。今後は3-4-2-1からの変更も示唆した。ちなみに11年の監督時代は、浦和ユースの監督時代に採用していた4-1-41を採用している。
 
 そしてペトロヴィッチ監督からは「これがサッカーの世界。私のあとは、あなたに託したい」と言われたそうだ。
 
「ミシャさんと同じことはできないが、培ってきたスタイルに自分の感じてきたことを落とし込んでいきたい」

 二度目のシーズン途中就任での浦和のトップチーム監督就任となった堀氏。改めて、そのように語気に力を込めて、決意を示した。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)