成績低迷によるミハイロ・ペトロヴィッチ監督の解任に伴い、浦和レッズの新監督に就任した堀孝史氏。7月30日の練習後、報道陣の一問一答に答えた。その全文・概要をまとめた。
 
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――まず、就任にあたり抱負を。
 
「最初に一番伝えたいことは、2012年からのミシャさん(ペトロヴィッチ前監督の愛称)との5年半、一緒に様々な経験を積ませてもらい、多くのことを学ばせてもらい感謝している気持ちです。(解任は)当然自分にも責任があり、(ペトロヴィッチ監督)ひとりに責任を負わせてしまったことを申し訳なく思っています。昨日の試合(7月29日/19節・札幌戦、0-2で敗れる)のあとも、ミシャさんとここからどう順位を上げていくのか、そのことしか考えていませんでした」
 
「しかし(7月30日の)早朝、クラブのフロントから(ペトロヴィッチ前監督の解任についての)話があり、私は先ほどのように『ミシャさんと一緒に』との想いが強かったものの、『それは適わない。クラブが決断したこと。(監督が代わっても)クラブはここからも続いていかなければいけない』と言われました。元いた場所(リーグ首位、リーグ優勝を狙える順位)に戻れるように、少しのことでこうなってしまうので、這い上がれるように、選手と一緒にやっていきたいです」
 
「苦しい状況を乗り越えるためにも、本当の意味で競争しながら、身体、心、戦う姿勢、そういったすべてで準備のできている人間と戦っていきたい。そう選手にも伝えました。次の大宮戦(8月5日/埼玉スタジアム)に向けて、選手たちはやってくれると期待しています。やらなければいけない。スタッフとともにひとつの方向に持っていきたいです」
 
――ミシャ体制時のスタイルからどういった面を継続し、修正するのか?
 
「5年半をかけて沢山いいものを積み上げてきたなか、それをゼロにしてはもったいないこと。継承しつつ、1試合ずつ重ねながら見えてくる課題を克服して、選手たちと良い方向に進んで行きたいです」
 
――リーグワースト2位タイの36失点を喫しているが?
 
「失点が多いことはもちろん分かっています。それをどうにかしようと取り組んできたが、選手たちもピッチで上手く表現できず、固いというか気負いすぎているというか、そういった部分を話し合いながら、改善していきたいです」
 
――ペトロヴィッチ前監督と言えば、3-4-2-1が代名詞だった。システムについては?
 
「この5年半、世間では数字を並べたシステムのことがよく言われますが、それがすべてではありません。確立してきたスタイルがあるなか、継続していきたい。当然、相手があることで、変わってくることもあります」
 
――ペトロヴィッチ前監督から、なにか言葉を送られたか?
 
「やはり私にとって、とても素晴らしい指導者であり、素晴らしい人間性を持った方で、自分から言っていいものか分かりませんが……。これがサッカーの世界。私のあとは、あなたに託したいと言葉をかけていただきました。ミシャさんと同じようなことはできませんが、培ってきたスタイル、プラス自分の感じてきたことを落とし込んでいこうと思います」
 
▽プロフィール▽▽
堀 孝史(ほり・たかふみ)
1967年9月10日生まれ(49歳)
神奈川県厚木市出身
現役のキャリア:
鎌倉高−明治大−東芝−浦和−平塚(現:湘南)
J1通算188試合・14得点
J2通算65試合・4得点
 
指導歴:
02―03年湘南普及・育成コーチ、Jrユースコーチ
04年湘南コーチ
05年〜06年浦和ユースコーチ
07年―11年浦和ユース監督
11年10月―12月浦和監督
12年浦和コーチ
12年7月〜浦和監督 

取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)