[日本クラブユース選手権(U-18)・準決勝]川崎U-18 0-2 FC東京U-18/7月31日(日)/味フィ西
 
 高校生年代のクラブユース日本一を決定する「日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」の準決勝が31日、味の素フィールド西が丘で行なわれた。第1試合では浦和ユースが山形ユースを下し、第2試合ではFC東京U-18が川崎U-18に2-0で勝利。8月2日の決勝戦では、昨季王者のFC東京U-18と浦和ユースが戦う。
 
 FC東京U-18と川崎U-18による第2試合は、日が落ち、弱風も出てきたことで第1試合と比べれば動きやすい気候でのキックオフ。川崎U-18が4-2-3-1、FC東京U-18が4-4-2を敷いた。選手個々の裏打ちされたテクニックをベースに、序盤の主導権を握ったのは後者だった。
 
 丁寧にボールを回しながらも、要所で188センチの長身FW原大智をターゲットにロングボールを織り交ぜる。11分には、注目を一身に浴びる久保建英がセカンドボールを拾って、シュートを放つ。15分にはクロスに飛び込んだ原がフリーでヘディング。ただ、シュートは枠外へ。この決定機を生かすことはできなかった。
 
 一方の川崎も粘り強く守りながら、一瞬の隙を狙っていく。2ボランチの桝谷岳良と池谷祐輔を中心にダイナミックに展開。さらに最前線で宮代大聖がボールを収めて、なんとかリズムを掴もうとする。
 
 しかし、FC東京U-18の勢いは止まらない。33分に品田愛斗の右足から放たれた25メートル超のロングシュートがゴールマウスを強襲。1分後にも、品田が無回転FKで川崎を脅かす。中盤の底でコンビを組む平川怜も左右に動いてパスを散らすだけでなく、自身も縦に走って川崎陣深くまで侵入。左サイドを抉るシーンもあった。
 
 FC東京U-18は、41分にもビッグチャンスを迎える。平川からパスを受けた久保が、ゴール正面で浮いていた小林幹に斜めに強いボールを入れる。小林が上手くトラップしてシュートを放つが、これは相手GK早坂のファインセーブに阻まれてしまった。
 
 すると、44分に川崎U-18も強烈な反撃。相手陣の右サイド深く、素早くスペースに入り込んだ小川真輝に桝谷からパスが通り、決定的な場面。しかし、DFが身体を投げ出してブロックした。
 非常にテンションの高い前半と同様に、後半もピッチの熱気は一段と増していく。ゲームをコントロールするのは、変わらずにFC東京U-18。最終ラインを高く保ち、前線から精力的にプレスを掛け、約10分間はハーフコートゲームの様相になった。
 
 53分、小林のパスをDFを背負ったまま中央で受けた原がターンしてシュート。惜しくもゴール左へと外れたが、得点の匂いは徐々に増してきた。
 
 だが、川崎U-18も黙ってはいない。球際で全員がファイトを怠らず、シャットアウト。54分にデューク・カルロスの地を這うようなシュート、それで得たCKから波状攻撃で得点を狙い続けた。
 
 先制点は57分だった。これまで幾度もチャンスを創出していたFC東京U-18の久保がペナルティエリア内左を切り裂くと、得意の左足でシュート。GKが弾いた球に原がいち早く反応し、ダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。
 
 そして得点は間断なく生まれる。59分に再び原。ラインブレイクすると、GKの位置を冷静に確認し、上を抜くループシュート。畳みかけるようにゴールをゲットしてみせた。
 
 少し余裕が出て守備をリトリート気味に変更したFC東京U-18に対して、突破口の開けない川崎U-18。今野章監督は70分に2枚目の選手交代を決断する(1枚目は54分、有田恵人に代えて宮城天を投入)。桝谷を下げ、森璃太をピッチに送り込んだ。
 
 そして、72分、74分に立て続けにゴールへと迫った。前者はペナルティエリア手前からのFK。後者は宮城がボールに飛び込んでダイレクトで合わせたシュート。ともに、あと一歩というシチュエーションではあった。
 
 徐々にボール保持の時間を増やす川崎U-18。それでも、ビッグチャンスを創出したのはFC東京U-18だった。左サイドで人数をかけてゆっくりとボール回しをしていると思えば、一気にサイドチェンジ。見事なスイッチの切り替えを披露してみせる。
 
 78分に久保が横山塁との交代でベンチへ退いてからも、多くが前向きに絡むパスワークから小林真鷹や横山が追加点を奪うべくシュートを川崎ゴールへと浴びせた。
 
 その後はボールが行き来する、オープンな展開に。お互いに決定機とまではならず、試合終了の笛が鳴り響いた。ただ、両チームの選手とも最後までインテンシティは高く、見応えは十分だった。
【クラブユース選手権準決勝 PHOTO】浦和ユース 2-0 山形ユース、川崎U-18 0-2 FC東京U‐18
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)