[J1リーグ20節]川崎1-1FC東京/8月5日/等々力
 
 15節から3連敗を喫し、続く2戦はドローだったFC東京は、20節での多摩川クラシコを1-1で終えた。もっとも試合終了間際に同点に追いつかれたうえでの勝点1獲得だっただけに、篠田善之監督は手応えとともに悔しさを口にした。
 
「勝ち切れなかったのが非常に残念。反省しなくてはいけない。前半は押し込まれるシーンがありましたが、中央を締めながらみんなよくやってくれた。後半の立ち上がりにスイッチを入れ直して前へ行く姿勢を見せられたこと、ゴールを奪えたことは狙い通り。ただ、(追加点を)決め切るところ、セットプレーの失点が続いているところなど改善点は多くある」
 
 この日も新システムの3-1-4-2で臨んだFC東京は、アンカーの?萩洋次郎、インサイドハーフの橋本拳人、米本拓司は高いインテンシティを発揮した。指揮官も「中盤のセカンドボールのバトルのところは3人がよくやってくれたし、奪ったあとの拳人とヨネ(米本)の出ていくスピードであったり、交代で入った選手、特に(永井)謙佑はギアを上げてくれたので、良い場面は見せられた」と語る。
 
 また、試合の3日前に石川直宏が今季限りでの引退を発表したことも、後押しになったと明かしてくれた。
 
「ナオ(石川)の決断は知らない人も多くいて、ビックリする出来事だったが、彼がチームのためにギアを上げたいという想いは全員で感じている。また、そういう想いを背中に乗っけて選手たちは走ろうと、取り組んでくれている。ナオの決断と彼のこれまでの実績、そして怪我で苦しんでいる姿というのは、みんな見てきたので、だからこそ今日先発した11人、あるいはメンバーの18人、またメンバーに入らなかった選手もまとまりを持って試合に臨んでくれたと思います」
 
 ベテランの決断に背中を押されたチームは今後、上昇気流に乗れるか。次戦の大宮戦では、まず7試合ぶりの勝利を掴みたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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