新天地のヘタフェで背番号10を託された柴崎岳。土曜日の練習試合ジローナ戦で決勝点を決めるなど、リーガ・エスパニョーラの開幕を2週間後に控え、その評価は高まる一方だ。
 
 今オフに大々的な補強を敢行し、突貫工事でのチーム強化が続いているヘタフェにあって、柴崎の“市場価値”はどれほどの位置づけなのか。ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』が独自の手法で算出する推定市場価格から、掘り起こしてみよう。
 
 前所属のテネリフェは契約満了で退団したため、今回ヘタフェが柴崎獲得に要した移籍金(違約金)はゼロ。その影響か、柴崎の評価額は200万ユーロ(約2億5000万円/1ユーロイ=127円で換算)のままで、6月末を最後にいまだ更新されていない。
 
 そのうえで、ヘタフェの推定市場価格トップ10を見ていこう。
 
[ヘタフェにおける推定市場価格トップ10]
1位:ビトーリオ・アントゥネス(30歳/ポルトガル代表) 400万ユーロ
2位:ブルーノ・ゴンサレス(27歳/スペイン国籍) 250万ユーロ
   ダミアン・スアレス(29歳/ウルグアイ国籍) 250万ユーロ
4位:柴崎岳(25歳/元日本代表) 200万ユーロ
   ファイチャル・ファイル(29歳/モロッコ代表) 200万ユーロ
6位:ビンセンテ・グアイタ(30歳/スペイン国籍) 180万ユーロ
7位:マルケル・ベルガラ(31歳/スペイン国籍) 150万ユーロ
ダニ・パチェコ(26歳/スペイン国籍) 150万ユーロ
   マフディ・ラセン(33歳/アルジェリア代表) 150万ユーロ
   フランシスコ・ポルティージョ(27歳/スペイン国籍) 150万ユーロ
 
 柴崎は堂々の4位タイだ。トップ10のうち5選手が今夏の新加入で、1位はディナモ・キエフからレンタルで獲得したポルトガル代表の左SB、B・アントゥネス。ほぼ全員が新シーズンの主要メンバーだが、ご覧のとおり平均年齢は高めで、A代表経験者も多いとは言えない。となると、推定市場価格は全体的に抑えめとならざるを得ない。
 
 この中でもっとも若いのが柴崎で、クラブ内だけでなく地元メディアなどが大きな期待をかけているのは、次代の中軸を担ってほしいがゆえ。日本でのユニホーム販売増を狙って背番号10を与えたとの憶測は、正当ではない。
 
 では、ヘタフェ自体の“市場価値”はどうなのか。リーガ・エスパニョーラ1部の全クラブを対象に、推定市場価格の「平均値」もランク化してみた。全保有選手に対する1選手あたりの数値だ。
 
 レアル・マドリーがバルセロナをかろうじて交わして1位に立ち、日本代表MF乾貴士が所属するエイバルは13番目とまずまずの位置。かたやヘタフェは昇格組とあって、下から2番目の19位と厳しい順位になっている。残留争いは免れないだろう。
 
[リーガ・エスパニョーラ推定市場価格・平均値ランク]
1位:レアル・マドリー 3108万ユーロ
2位:バルセロナ 2621万ユーロ
3位:アトレティコ・マドリー 2000万ユーロ
4位:セビージャ 970万ユーロ
5位:ビジャレアル 751万ユーロ
6位:バレンシア 734万ユーロ
7位:アスレティック・ビルバオ 670万ユーロ
8位:レアル・ソシエダ 598万ユーロ
9位:セルタ 460万ユーロ
10位:ラスパルマス 399万ユーロ
11位:ベティス 340万ユーロ
12位:エスパニョール 277万ユーロ
13位:エイバル 240万ユーロ
14位:マラガ 231万ユーロ
15位:デポルティボ 263万ユーロ
16位:レガネス 171万ユーロ
17位:アラベス 166万ユーロ
18位:レバンテ 132万ユーロ
19位:ヘタフェ 124万ユーロ
20位:ジローナ 121万ユーロ
 
 なお柴崎が昨シーズン所属していたテネリフェの平均値は「42万4000ユーロ」で、2部リーグ全体の13番目。昨シーズンもほぼ同額(38万8000ユーロ)、ほぼ同じ順位(12位)だったことを考えれば、1部昇格まであと1歩に迫った事実は、それ自体が快挙だったのかもしれない。