その怒りにも似た言葉に改めて事の重大さが窺い知れる。バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が、パリ・サンジェルマンへと移籍したブラジル代表FWのネイマールに苦言を呈した。スペイン紙『マルカ』など複数メディアが報じている。
 
 現地時間8月3日にネイマールがパリSGに移籍したのは周知の通り。ブラジル代表FWは、弁護士を介してバイアウト条項に明記された2億2200万ユーロ(約284億円)をバルサに支払って契約を解消。花の都パリへと飛び立っていった。
 
 2016年10月に2021年6月までの契約延長にサインをしながら、それを自ら断ち切ったネイマールには、バルサ・ファンから非難の声が殺到。現地時間8月7日に本拠地カンプ・ノウで行なわれたシャペコエンセ(ブラジル)との招待試合においても、「ネイマールはクソッタレ」とスタンドから野次が飛び交うシーンも見られた。
 
 ファンがそうであるように、バルトメウ会長もネイマールの行動には不信感を抱いているようだ。同氏はクラブのグループ会合において次のようにコメントしたという。
 
「ネイマールは出ていきたがっていた。彼の行ないはベストと呼べるものではない。バルサの一員として相応しい行動ではなかった」
 
 バルトメウ会長は、「もし、彼が残ってくれていたなら、私たちは特別な選手を慰留できていた」とネイマール退団を惜しみつつも、「今は新しい選手を狙っている。ネイマールの放出で得た資金を使うつもりだ。それとクラブのあらゆる改善に費やすよ。もちろん、“常識の範囲内”でね」と、非現実的ともいえる大金を支払ったパリSGに釘を刺してもいる。
 
 皮肉的な言葉を口にしたバルトメウ会長は最後に、「クラブ以上の選手は存在しない」とコメントし、自身が考える“理想的な選手”について言及している。
 
「我々は118年の歴史を持つクラブだ。どんな偉大な選手もクラブ以上の存在にはなれない。メッシの忠誠心は素晴らしい例だ。イニエスタもそうだろう。ネイマールはもはや歴史と化した。もう“MSN”については語りたくない。私たちは今のチームに集中している」
 
 欧州の移籍市場が閉じるのは8月31日。はたして、それまでに「バルサに相応しい」ネイマールの後釜は見つかるのだろうか?

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